ザ ミクロン ファミリー
The MIKRON Family
ザ ミクロン ファミリー
ザ ミクロン ファミリー ● ミクロンはドイツ語 最近では見かけないが、 むかしネット上で間違ってお書きになる方がいたのでここで説明しておきたい。 ミクロンは「MIKRON」であって「MICRON」ではない。 日本光学の歴史を知れば、 大正時代にドイツから招聘したドイツ人光学技術者の影響をいかに受けたか理解できる。 ドイツ語の「MIKRON」(ミクロン)であって、英語の「MICRON」(マイクロン)ではない。 このあたりに言及している日本語サイトが見つからないので、 あえて記事の先頭で説明した。 ニコンの双眼鏡ミクロンは「MIKRON」であって「MICRON」ではない。 これ試験に出ます。 ● ミクロン大図鑑 展示ケースに収まった歴史的ミクロンの数々をひとつづつ見て行こう。
ザ ミクロン ファミリー
JOICO ミクロン 6 X 15, 1921年
JOICO ミクロン 6 X 15, 1921年
JOICO ミクロン 6 X 15, 1921年
光 ミクロン 6 X 15, 1925年ごろ
光 ミクロン 6 X 15, 1925年ごろ
光 ミクロン 6 X 15, 1925年ごろ ● 日本光斈 NIKKO と単眼鏡 「日本光斈」と文字登録してあるのですぐに打てる。 戦前のこの時代から単眼鏡があったとは。 ここはひとつ赤いミクロンを展示してほしかった。 西大井にあるニコン大井ウエストビル。 玄関ロビーの展示コーナーに、コレクションがディスプレィされていたのを思い出した。 黒ではなく赤い塗装のミクロン。日本の伝統色が美しかった。
日本光斈 NIKKO ミクロン 6 X 15, 1935年ごろ
日本光斈 NIKKO ミクロン 6 X 15, 1935年ごろ
日本光斈 NIKKO ミクロン 6 X 15, 1935年ごろ
ミクロン 単眼鏡 6 X 15 1935年ごろ
ミクロン 単眼鏡 6 X 15 1935年ごろ
ミクロン 単眼鏡 6 X 15 1935年ごろ ● 戦後から2000年記念モデルまで
ミクロン 戦後型 6 X 15 (IF), 1948年
ミクロン 単眼鏡 戦後型 6 X 15 1948年ごろ
ミクロン 5 X 15 (CF) / 7 x 15 (CF) 1956年
ミクロン 6 X 15 CF シルバー 1997年
ミクロン 7 X 15 CF ブラック 1998年
ミクロン 2000 7 X 15 CF ゴールドモデル 2000年
ミクロン 6 X 15 (CF) 試作モデル 年代不明
ミクロン 6 X 15 ドーム 年代不明 ● ミクロン・ドーム ニコンミュージアムの展示で初めてこの機体の存在を知った。 一行の説明、一枚の写真ですら見たことがなかったこの姿。素晴らしい。 半円形というよりも流線形、ドーム型のプリズムカバー。 Nippon Kogaku Tokyo の通称「富士山マーク」と PAT. PEND 宣言が刻印されている。 それも何か所も。安定した風景が実に素晴らしい逸品である。 本機体に特に着目して、撮り下ろした画像を特集としてまとめた。 画像情報を後世に残すので、詳細の解明を期待したい。
ミクロン 6 X 15 ドーム 年代不明
ミクロン 6 X 15 ドーム ● ドーム・ミクロンの造形美 この角度から見ると、曲面が非常に美しいことがわかる。 大規模な石油プラントの配管のような風景。 小さいが圧倒的なボリューム感。
ミクロン 6 X 15 ドーム
ミクロン 6 X 15 ドーム ● ドーム・ミクロンの時代 接眼部まわりの材質、対物レンズ側の雰囲気、 線が細い刻印のキレ具合から、 1940年代の末頃から 1950年代の初頭に作られたように思える。 プリズムカバーの深絞り加工がチャームポイントだ。
MIKRON 6 X 15 DOME
ミクロン 6 X 15 ドーム ミクロン・ツリーのいちばん下にしれっと鎮座していた銘品。 ぢつはここだけの話にしていただきたが、かなりの超レアアイテムなのである。 丸みをおびた昭和モダンなデザイン。やや退廃的なアバンギャルドな香りもする。 時代背景からして諜報用か。おもちゃのように見えるけど光学性能は一級品。 これを見るだけで世界各国からおいでになる価値はある。 もしニコンから、このままの外装と雰囲気で、 ドーム・ミクロンが新製品として発売されたならば、私は絶対に購入するだろう。 ● 記事のご案内 画像の上で左クリックすると、大きいサイズの画像を表示できます。 細部までを確認したい方はどうぞ拡大してご覧ください。 → がんばって次いきましょう。 第 5 章 歴史的ニコン双眼鏡 ショートカットはこちらからです。
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