Nikon Binoculars 100     Chapter 1

東京・品川

ニコンミュージアムに行く

2018年 6月29日のニュースから。 気象庁は関東甲信地方が 6月29日に梅雨明けしたとみられると発表。 平年(7月21日ごろ)より 22日も早い。 関東甲信地方が 6月に梅雨明けするのは観測史上初めてのことだったらしい。

そんな背景で晴天が続く首都圏。2018年7月3日(火)。企画展の初日。 国電・山の手線で品川駅下車。ニコンミュージアムに向かう。

ニコンミュージアムに行く

七月のどこか涼しい夏のまる出し感が心地よく、 東京カレンダーのような写真ばかりとなった気分ではありますが、 道中景色を見ていただきたく、 こころに余裕をもって安全にニコンミュージアムに向かうのであった。

Go to the Nikon Museum, Shinagawa Tokyo

ニコン双眼鏡 100年の歴史

さて、企画展の初日である。 事前にニコンミュージアムHPの告知で、大まかな展示内容は把握していたが、 さて、どんな展開があるのだろうか。ミュージアムのエントランスに立った。 いつもながら、ワクワクする瞬間である。

ニコン双眼鏡 100年の歴史

ニコン双眼鏡 100年の歴史

あっ!えっ?会場に入っていきなりこのプレゼンテーションだ。 これには多くのニコンファンが驚いたのではないだろうか。 このツカミスペースには、大日本帝國海軍伊号第四百潜水艦の現物がドンと鎮座しているのが普通であって、 さして驚くこともない。 しかしいま目にしているのは、華々しい女性のファッションが並んでいる姿だ。 予想をはるかに超えて、不意討ちをくらった。

ドレスと双眼鏡

上の画像をクリックすると大きく表示するので、 本展示のコンセプトを読むことができる。 展示の狙いは 「ドレスと双眼鏡。同時期に生み出された両者を組み合わせることで、 各年代の雰囲気やイメージをはっきり伝えること。」のようだ。

しかしながら、私はすこし違和感をかんじた。 1960年代はともかく、1970年代以降は若気の至りのお年頃で、 リアルタイムに世相・街の動きを見て来た。 1970年代前半だったら、雑誌「an・an」「non-no」に出てくるアンノン族ファッションだろう。 さらにはディスカバー・ジャパンの影響をもろにうけ、 ベルボトムのジーンズでなければ時代考証がおかしい。 後半に出現するのはハマトラ・スタイルだ。

1980年代だったら、当時のコカ・コーラ CM映像に出てくるトレンディ・ファッション。 肩パットの世界である。バブル最高潮。とにかく明るく元気。 1990年代だったらアムラースタイル。 ルーズソックスをズルズル引きずっていないと時代感が出ない。

ドレスと双眼鏡

説明パネルや作品ごとの説明をよく読むと、 今回のファッションの展示は、その時代に設計した最先端のドレス作品を示すことであって、 雑誌・テレビ等やら首都圏の街中で見られた一般向けのファッションではないと言うことは理解できた。

さて、ファッションのことを知りもしないのに、適当なことを言ってしまった感があるが、 ニコンミュージアムで展示プレゼンテーションのやり方を大きく変えて、 新しい展示形態を示し、さらには実現してしまったことは大いに評価するものである。 でも、モデルさんは靴を履いていたほうがいい。

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 さて次から本番です。   第 2 章  水防式 12センチ 双眼望遠鏡

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第 2 章      水防式 12センチ 双眼望遠鏡
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