アポ エル ニッコール 105mm F5.6N ● 遠くに鉄橋を望む 冬日の光線の具合が好きなのである。 一月の終わり。首都圏でも空気が澄んでいる。 いつもの無限遠テストの定点に立つ。 京王線多摩川橋梁。無限遠と言っても 500メートルから 600メートル先の風景だ。 すこし深めのフードということで、手近にニコンF時代の古いフードがあったので装着した。 期待通りの重量感のある絵が出てきた。
APO EL 105mm F5.6N, ASA 800 F11 1/2500 sec. -0 +0
APO EL 105mm F5.6N, ASA 800 F11 1/1250 sec. -0 +0
APO EL 105mm F5.6N, ASA 800 F11 1/2500 sec. -0 +0 季節がたった 3か月進行しただけで風景の色が変わる。 春四月ともなると、空気の緊張感がゆるみ、空の色がおだやかになる。 川の土手には自生している菜の花が春を構成していた。 アポエルニッコール 105mm F5.6Nは正確に色彩を撮像素子に伝えた。
APO EL 105mm F5.6N, ASA 800 F8 1/5000 sec. -0 +0
APO EL 105mm F5.6N, ASA 800 F8 1/3200 sec. -0 +0 ● 重厚硬派な描写 アポエルニッコール 105mm F5.6Nは重厚硬派な描写も得意なのである。 航空機の識別監視から、名もないただ古いだけの建造物の写真記録にも、 超高性能レンズの存在感は揺るぎない。
APO EL 105mm F5.6N, ASA 800 F11 1/1600 sec. -0 +0
APO EL 105mm F5.6N, ASA 1000 F8 1/4000 sec. -0.3 アポエルニッコール 105mm F5.6Nは、日本光学株式会社が文書で言い切っているとおり、 「理想的アポクロマート」を製品化した究極の姿なのである。 ブリリアントでゴージャスな色彩表現から重厚硬派な社会派描写まで活躍の場は広い。
アポ エル ニッコール 105mm F5.6N 基本的には、科学写真用レンズだと思っている。 ヒトの目でみたものがそのまま映像化できる。 とくに、輝く感動的な事象にたいしては、最適な映像ソリューションを提供するものと信じている。 美しいレンズは超高性能である。石の上でも美しい。
アポ エル ニッコール 105mm F5.6N 道行にオレンジ色が派手なレンズ展示ディスプレイ台が設置されていた。 おもわずレンズを置いてしまった。 この舞台装置でもピタリときまるのはレンズの風格である。 ● アポエル・ギャラリー 産業用ニッコールレンズほか世界のハイエンドレンズで鉄道写真を撮る方を紹介したい。 写真共有サイト flickrで活躍されている martini038さんだ。 ウルトラマイクロニッコール 135mm F4の作例掲載でもご協力いただいた。 アポエルニッコール 105mm F5.6Nで撮影した鉄道写真である。 画像の掲載につきご承諾をいただいたのでご覧いただきたい。 画像上をクリックするとすこし大き目のサイズの画像を表示するが、 さらにオリジナルサイズも参照いただきたい。
JR貨物 EF66形電気機関車(EF66-26)撮影年は2014年9月 実に優れたマイクロコントラスト特性を有するレンズの描写そのものである。 鉄道写真にアポエルニッコール 105mm F5.6Nとは豪快な話だが、 銀河系宇宙の果てまでアポエルニッコール 105mm F5.6N で撮影する大家もおいでなので驚く話ではない。 夏の伊吹山の色彩と力強い鉄道車両、そして田畑の風景が、 マイクロコントラストまる出しの作品となっている。
貨物を引くEF64-1017 #8865 + EF66-33 撮影年は2013年4月
伊吹山雪景色 撮影年は2010年1月
冬の伊吹山 撮影年は2018年1月
JR東海 N700A 試運転 撮影年は2012年9月
東邦亜鉛安中製錬所 撮影年は2018年8月 アポエルニッコール 105mm F5.6Nと高画素機の組合せは無敵である。 高精細でダイナミックな絵が素晴らしい。 martini038さん、画像の提供ありがとうございました。 ● 記事のご案内 → 最初の入口ページに戻ります。 第 0 章 トップページ ショートカットはこちらからです。
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Copyright Michio Akiyama, Tokyo Japan 2020, 2023
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