Camera Museum
TOKYO 2004 TOKYO REPORT No. 3 February 23rd 2004 MUSEUM TOURS
Camera Museum この日は月曜日だった。 日本カメラ博物館の休館日ではあるが、NHSの大会のためにとくべつに公開となった。 貸切の博物館というものを初体験。 6階の会議室からエレベータで下まで降りるとそこは日本カメラ博物館の入口。 お目当ては開催中の「ニコン展」の拝観。
特別展「ニコン展」
Camera Museum
Museum Meeting ニコン展は、やはり見ごたえあった。 よく見ると厳選の貴重アイテムが並んでいる。 このガラスケースには、ニコン以外のカメラにマウントされたニッコールレンズコレクションがぎっしり。 手前の新しいものは1979年に発売されたプラウベルマキナ 67。 ● S型ニコンからニコンF
Nikon SP 名取洋之助(1910 - 1962)が使用したニコンSPの実物。名取が日本工房を創設したのは1933年。 木村伊兵衛、土門拳らの写真家や、亀倉雄策らのデザイナーたちを日本工房に誘ったのは伝説だ。 使いこまれた黒塗りニコンSPの存在感がすごい。
Nikon S Series とにかく展示品は、貴重な試作機がずらりと並ぶ。 はじめて公開された機体が多いと聞く。プロトタイプ S型ニコンの美しいこと。
Nikon S Prototypes
Nikon F 6400059 ボデイ番号 No. 6400059。最初期のニコンF。布幕シャッター付きは百台以下とのこと。 この機体は吉岡専造氏が使用したもの。 氏は朝日新聞写真部長時代に、ニコンFをスピグラに代わる機材とし選定した人物である。
Nikon F with Cloth Shutter Curtains
Nikon F Blueprint ● スペースニコン
Space Nikon Photo Panel
Nikon NASA Camera Display
Nikon F NASA Camera ニコンFのNASAモデル。ZENブラックの完全マット塗装。ほんものの迫力。 アポロ計画に使用されたスペースニコン。
NASA Nikkor 55mm F1.2 Lens
Nikon F3 NASA Camera アンダーウォーター
Bob Rogen カリフォルニア在住のボブ・ローガン氏。ニコノスのコレクターだ。 さすが S型ニコン水中ハウジングは持っていないと言う。 潜水艦のハッチのような鋼鉄ケースに興味しんしん。 カタログもさらにレアなもの。
Marine Housing for Nikon S2/SP S型ニコン用の水中ハウジングだ。鋼鉄の潜水艦仕様。 伊号潜水艦などの潜望鏡製造技術が盛り込まれていることは知る人ぞ知る話だ。 "Underwater Nikon"の彫り込みがあたりを制圧する。
Marine Housing for Nikon S2/SP
NIKONOS
NIKONOS ● 歴史的カメラ
Camera Meeting S型ニコン用の水中ハウジングの展示ケースの前でカメラ談義しているのは、 左からイングランドのポールヘンリー・ハスブルック氏とフランスのレン・フランセン氏。 後方のあちこちにも展示ケースを囲んで盛り上がっている参加者がたくさん。
Nikkor Lens and 1930's CANON Camera 日本光学のニッコールレンズを搭載した精機光学キヤノン。 昭和十年(1935年)から昭和十一年(1936年)の製品。 昭和モダニズム全盛の美しい機械様式美。
Robert Capa's Memories ロバート・キャパの特設コーナー。 彼の写真が掲載された各種の写真報道誌。額に入ったキャパのポートレイト。 中央には1954年第一次インドシナ戦争で、キャパが最後に切ったシャッターに写されていた写真のコマ。
Nikon S used by Robert Capa ロバート・キヤパが使っていたニコンSの実物。泥が付いたまま保存されている。 茶革ケースはカメラが紳士のたしなみだった時代の武装だ。 男はポマードてっかり、ダブルのスーツを着て戦場に向かった。 次回のニコン展では、チェ・ゲバラが愛用した ニッコール-N 5cm F1.1 付きニコン S2の展示を希望したい。 ● 記事のご案内
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