テラスに運び込み設置された大型双眼望遠鏡 ● 歴史的大型双眼望遠鏡による観望会 異様な盛上がりで真っ赤に加熱するロケットエンジン全開のニコン研究会10月例会。 最後のセッションは屋外に出て実際に大型双眼望遠鏡の実力を検証する観望会です。 東京湾に近い晴海の会場からは、羽田空港、そしてお台場のフジテレビ社屋が見えます。
羽田空港を離陸する旅客機を追う人たち レストランのテラスに、大型双眼望遠鏡の数々、そしてクラシック望遠鏡が運び込まれました。 大型双眼望遠鏡は、寺田さんが作られた大型三脚にセッテイングされました。
テーブルが倒れる心配をした超重量級の二機種
出場の順番を待つ漁業用双眼望遠鏡とカニ目
地上プリズム付きで非常に高性能な大正末期の天体望遠鏡
空十双はさすがの広視界で口径 7センチのクリアな見え味 ● 対空高角双眼望遠鏡
国土防衛対空高角双眼望遠鏡をスタンバイ
「うひょー!すごい!」         「つぎボクね」
「なるほど!これはすごい!」
専門家による性能検証 この大型三脚&架台セットは建設現場の足場を組むときの資材で作られていますが、 フォークにはベアリングが入っていて、見た目の武骨さとは違ってじつにスムーズに機能するものです。
20X120単眼鏡(砲撃指揮装置の方位盤に取り付けられていたと思われる)
真剣なのにあやしい会員 ● 午後のコーヒー
レストランからアイスコーヒーを注文
コーヒーブレイク
冷たい飲み物を飲みながらテラスで望遠鏡談義
大型双眼望遠鏡が揃うめったにない機会を楽しむ会員 ● 大口径対物レンズの美
対空高角双眼望遠鏡の水晶のように気品のあるレンズ
12センチ大型双眼望遠鏡の美しく格調高いレンズ
船舶搭載用大型双眼望遠鏡の毅然とした高性能レンズ ● 盛りだくさんのプログラムを終えて 今回の企画は非常に盛りだくさんで、3日間くらいかけてじっくりと研究したいものでした。 しかしながら午後半日との時間枠もあり、すべてを詰め込んでみました。 大東亜戦争時代の古式大型双眼望遠鏡。 実際に目で見てみるまでは、軍用に頑丈に作られているのだろう位の認識しかありませんでした。 でも実際に、その瞳径の大きい重量感のある接眼部を覗いてみると、 驚愕の鮮鋭度、色収差のない美しすぎる天然色、 申し分のない分解能、そして麗しい均一な視野の豪華さといったら。 とくに対空高角双眼望遠鏡のさらに抜きん出た基本性能の底力には、 驚きを隠すことはできませんでした。
すべてのプログラムを終えて参加者全員で記念写真 製造から 70年以上経過してもクリアで高性能なレンズ光学系。 私たちは秋空の下、日本光學工業(ニコン)の原点、 そして誰からも評価されなくても褒められなくても、 隠れた部品の裏にもきっちりと仕事をする熱情と、 光学設計者のプライド、そして製造技術者の卓越した技を再確認したのでした。 70年以上経過しても、貴方たちの技術と仕事を、私たちは素直に認めます。 ● 記事のご案内 画像の上で左クリックすると、大きいサイズの画像を表示できます。 細部までを確認したい方はどうぞ拡大してご覧ください。 → 最初の入口ページに戻ります。 第 0 章 トップページ ショートカットはこちらからです。
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