EL Nikkor 80mm F5.6

EL ニッコール 80mm F5.6

Pure and Natural Beauty
Optical Artistry
Breathtaking Details

EL Nikkor 80mm F5.6
Really Go-to Lens

EL ニッコール 80mm F5.6

はじめに

京都の舞妓さんがレンズを持って歩いてゐる。 それもニコンの旧い引き伸し用レンズだから現実感がない。 そんなシーンは今まで見たことがない。 いきなり意味不明のツカミで始まってしまったが、 本サイトはインターナショナル版なので世界 154か国のニコン・エンスージアストの方々が愛読してくださっている。 多少の極東ジャパネスク趣味は大目にみていただきたい。

80ミリのニッコールレンズである。 35ミリライカ判フィルムフォーマットのニッコールレンズで、80ミリは希少な存在なのである。 これが85ミリとなると数々の銘レンズが思い浮かぶが、 80ミリだと昭和58年(1983年)4月に登場した AI AF Nikkor 80mm F2.8Sの印象が強烈だ。 1971年に出現した幻のニコンF2オートホーカス試作実験機(AF Nikkor 80mm F4.5)から時を経て、 市販実用商用機としてアタマのデカイ風貌はニコンF3AFと共にデビューした。 非常に高性能なレンズだったのでいまだ探している人がいると聞く。

EL ニッコール 80mm F5.6

EL ニッコール 80mm F5.6は、ニコンの写真引き伸し用レンズだ。 6x7センチ判用と説明がついている。 クロームメッキの帯は高級レンズの証。小さな見た目よりズシリと重い。 このレンズが世に出たのは、はるか昭和41年(1966年)5月のことだった。 もう60年近く前の話なのである。 しかしながら今現在、このレンズは精密撮影用レンズとして、フルサイズ・ミラーレス写真機と相性がよい。 ニコン・ゼットカメラと組んで撮影実績を重ねてきたが、極めてよい仕事をすることが実証できた。

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 では最初のお話。   第 1 章    レンズデータ

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第 0 章      トップページ
第 1 章      レンズデータ
第 2 章      ニコン Z 写真帖 1
第 3 章      ニコン Z 写真帖 2

あとがき

本記事の初稿は2022年5月にリリースしました。

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