EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 400 F8 1/3200 sec. -1.0 ● ニコン Z 写真帖 EL ニッコール 63mm F3.5 の写りを見ていただきたい。 ニコン Z 6 に市販のマウントアダプターを介して装着し、絞り優先オートで撮影した。 感度設定、レンズの絞り値、シャッター速度、露出補正値を示す。 原板は Jpegの撮って出しで加工は一切していない。 すべての画像は、画像上でクリックするとオリジナルサイズの画像を表示する。
EL ニッコール 63mm F3.5 ● いつもの EL ニッコール 63mm F3.5 レンズは、実にコンパクトで軽量。 人物撮影にあっては個性と存在感までも写し取る。 壮大な風景写真から秘境の旅記録にも。 そこまで気合を入れなくても、日々日常の写真撮影に十分な汎用性を備えている。 このレンズ一本でよい。 レンズを交換することなく、どんな状況でも素晴らしい絵が出てくる。
EL ニッコール 63mm F3.5
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F8 1/1600 sec. -0 +0
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F8 1/1600 sec. -0 +0 いつもの遠景撮影のための定点ポイント。 京王線を望む多摩川河川敷に、工事現場事務所の吹き流しが強風に踊る。 こんな小さな暗いレンズで、これほど力強く重厚な映像を叩き出すとは誰も思わないだろう。
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F8 1/1600 sec. -0 +0
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F8 1/1600 sec. -0 +0
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F8 1/1600 sec. -0 +0
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F8 1/1600 sec. -0 +0
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F8 1/1600 sec. -0 +0
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F8 1/1000 sec. -0 +0
EL ニッコール 63mm F3.5 ● 初夏の光線 質量のある波長 546.07nmの光線が見える。 木陰にいても風の音が聞こえる。 素直な描写のレンズは撮影していて気持ちよい。
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 400 F8 1/250 sec. -0.3
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 400 F8 1/250 sec. -0 +0
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 400 F8 1/1000 sec. -0.7
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 800 F8 1/640 sec. -1.0
EL ニッコール 63mm F3.5 本写真帖 1 は、すべてこのセットで撮影した。ヘリコイドを入れていない。 レンズをきっちりねじ込んだこの状態で、ほんの少しオーバーインフになる。 レンズをごくわずかゆるめて無限遠が出る。 さらにもう少しゆるめて数メートルまでならこれでOK。 かなりアバウトなマウントだが問題なし。 楽しく写真撮影ができればそれでよいのだ。 ● 明るい静かな午後 絞り優先オートでの撮影。カメラが好む露出にまかせた。 露出補正プラスマイナス・ゼロの映像。木々の葉っぱの照り返しがまぶしい。 たしかに肉眼で見た時の視界は、肌感覚でこの絵にほぼ近い。 明るい方がいい。
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 400 F8 1/1250 sec. -0 +0
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 400 F8 1/1000 sec. -0 +0
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 400 F8 1/1250 sec. -0 +0 ● 原音に忠実な描写性能 色彩は、ざっくり簡単に分類すると、低音部、中音部、高音部に分けられる。 それぞれ明瞭な境界線はないが、スペクトル線を観測するわけでもないし、 耳で聞く音も眼で見る色彩も同じと考えればそれで済む。 音(周波数)と色(波長)の関係性については、専門の研究者が学術的に論じているので参考になる。
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 800 F8 1/1600 sec. -0.3
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 800 F8 1/1600 sec. -0.7 EL ニッコール 63mm F3.5の原音に忠実な描写性能を引き出してみた。 ハイエンド高性能アンプのように立ち上がりがよく、スピード感に加えて色彩の圧が強い。 レンズ前玉から、すでにやる気十分なオーラが放たれている。 まさか天然の水晶を磨いたわけではないだろうが、 多層膜コーティングが施されていないので、 ガラス透明にして雑味のないクリアな臨場感が得られる。
EL ニッコール 63mm F3.5
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 800 F8 1/1600 sec. -0.7
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 1600 F8 1/800 sec. -0.3
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 1600 F8 1/2000 sec. -0.3
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 1600 F8 1/3200 sec. -1.0
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 1600 F8 1/1250 sec. -0.7
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 800 F8 1/2500 sec. -0.7 ● 極精細精密描写 露出を一段詰めて映像のキレを追い込んでみた。 実際に肉眼で見る色彩よりも凝縮されてディープに映る。 木々の葉っぱの描写は極めてよい。 EL ニッコール 63mm F3.5 の真骨頂は、ブリリアントな極精細精密描写にある。
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 400 F8 1/3200 sec. -1.0
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 400 F8 1/3200 sec. -1.0
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 400 F8 1/3200 sec. -1.0
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 400 F8 1/3200 sec. -1.0 ● 夏の終り 現代の、価格の点から見ても最高峰の 35ミリ判フォーマット写真撮影用レンズと、EL ニッコール 63mm F3.5 の写り。 どちらが優れているか。 そもそも、なにをもって優れていると判断するのか、その基準及び定義は存在しない。 それでも、こういう写りが優れているのだと、思い込める信念が生きていく上での智慧と言える。 AIに頼らず、たった一本の EL ニッコール 63mm F3.5で、「夏の終り」を映像化するとこんな絵となった。 眼には見えない音が聞こえてくれば、それでいい。
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F5.6 1/6400 sec. -0.3
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F5.6 1/5000 sec. -0.3
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F5.6 1/6400 sec. -0.3
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F5.6 1/6400 sec. -0.3
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F5.6 1/6400 sec. -0.3
EL Nikkor 63mm F3.5, ASA 200 F5.6 1/6400 sec. -0.3
EL ニッコール 63mm F3.5 ● 記事のご案内 → さらに実写の写りを。 第 3 章 ニコン Z 写真帖 2 ショートカットはこちらからです。
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