EL Nikkor 50mm F2.8    3

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 400   F8   1/1600 sec.   -0.7

ニコン Z 写真帖

EL ニッコール 50mm F2.8 の写りの続きである。 ニコン Z 6 にマウントアダプターを介して装着し、絞り優先オートで撮影した。 感度設定、レンズの絞り値、シャッター速度、露出補正値を示す。 原板はJpegの撮って出しで加工は一切していない。 すべての画像は、画像上でクリックするとオリジナルサイズの画像を表示する。

EL ニッコール 50mm F2.8

EL ニッコール 50mm F2.8 のフィルター径は汎用性の高い 40.5mm P=0.5だ。 市販の 40.5mm - 52mm ステップアップリングで、 アタッチメントサイズを 52mmにすれば、 そこらに転がっているニッコールレンズ用のフードが役に立つ。 手元にあった HN-3を装着してみた。

日本のマルミ光機製の 40.5mm - 52mm ステップアップリングは、 40.5mm側のねぢピッチが 0.5mmのため、スムーズにぴたりとフィットする。 もちろん 52mm側のピッチは 0.75mmである。 日本の製品はこのあたりがちゃんとしている。

ひるのいこい

いつものレンズ実写テスト定点ポイントに立つ。 平面の小穴式テストチャートではなく、リアルな実世界立体である。 手入れもなく雑草のようにたくましい庭木と勝手に生育している草草が美しく、 葉っぱの解像力が比較スケールとなっている。 昭和の真空管ラヂヲから「ひるのいこい」が聴こえてきそうな、午後になりたての色温度だ。

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 400   F8   1/1250 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 400   F8   1/1000 sec.   -0 +0

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 400   F8   1/1250 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 400   F8   1/1250 sec.   -0.7

理想の旅支度

写真撮影機材。上限はキリがない。しかし下限にはキリがある。 レンズは EL ニッコール 50mm F2.8 だけ 1本でよい。これで十分である。 Pixcoの M42-Nikon Z Ultra-slim Adapter (Macro) は非常に薄いマウントアダプターなので、 M42ヘリコイドを入れても楽々と無限遠が出せる。

EL ニッコール 50mm F2.8

多摩川ダイナミックス

露出をすこし詰めて京王線多摩川橋梁。 雲がダイナミックに走るので、いつもの定点ポイントの空気が変わる。 50ミリレンズでも広角レンズのような、かなりロングな情景が記録できる。

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/3200 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/2500 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/2500 sec.   -0.3

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/2500 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/2500 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/3200 sec.   -0.7

臨場感描写

露出を詰めると緊張感も写る。 もっともこの場で緊張することもないので、臨場感を写すことにした。 左から右に鉄橋を渡る生録音のようなサウンドが写り込んだ。

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/3200 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/3200 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/2500 sec.   -0.7

植物図鑑

理科の教材のような写真を撮りたい。 レンズ開放でボケがどうしたとの対極にある絵だ。 植物図鑑のように葉っぱの感情やら情感が写っていないと話にならない。 その点、EL ニッコールはさすがに良い仕事をしてくれる。

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 400   F8   1/1600 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 400   F8   1/1250 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 400   F8   1/1250 sec.   -0.7

50ミリのゆったりした画角

ライカ判 35ミリフォーマットの世界では 50ミリが標準レンズと言われていた。 なにをもって標準かはいまだに意味不明ではあるが、 なにも脚色がない画角であることはじじつだ。 写真引き伸し用レンズでも、ここまでゆったりした時間が写る。

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/2000 sec.   -0 +0

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/1600 sec.   -0 +0

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/1600 sec.   +0.3

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/1000 sec.   +0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/1000 sec.   +0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/1250 sec.   +0.7

気分爽快

スコーンとしたヌケのよい画像が叩き出される。 EL ニッコール 50mm F2.8。手にして歩くだけで晴れやかな気分になる。 ごく小さい 50ミリの標準レンズだ。開放絞りが F2.8 と驚愕的に明るい。 フルサイズミラーレス機にぴたりとなじむ。

くらい暗室の環境下でタングステンランプより、やはり天然の自然光線だ。 生きているじっかんがする。レンズがそう言っているのだから間違いない。

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/1250 sec.   +0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/1250 sec.   +0.7

EL Nikkor 50mm F2.8,   ASA 200   F8   1/1000 sec.   +0.7

旅の夜風

重量100グラム足らずの小さく軽いレンズ。開放絞りは F2.8ときわめて明るい。 ニコン・ゼットマウント機に M42ヘリコイドを入れて装着すれば小型精密写真機となる。 実写の写りはご覧のとおりである。これでよいのだ。続きは明日にしよう。

EL ニッコール 50mm F2.8

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