後藤研スーパーセッション 2010
● G 研スーパーセッション 2010 2010年12月18日土曜日。師走。場所は東京・銀座近くのお座敷会議室。 ことしもニコン後藤研究室様とニコン研究会との共同研究スーパーセッションの開催が実現しました。 会場がセットアップ完了となった定刻に、ニコン後藤研究室様がおいでくださいました。
株式会社ニコン 映像カンパニー
ニコンのウエブサイトには、研究開発の取り組みとして、
研究開発者インタビューで後藤研究室の詳しい説明が掲載されていますのでご覧ください。
最近の動向では、ニコン後藤哲朗氏がサプライズ登場が話題になりました。
後藤室長のお話にイッキに盛り上がる会場 後藤研スーパーセッション 2010は最初から V12エンジン全開。 亜酸化窒素ではなくニトログリセリンを添加したとしか思えない、 後藤室長による爆発スペシャル・プレゼンテーションがスタートしました。
左から、後藤哲朗さん、三浦康晶さん、鈴木博文さん
2010年のフォトキナの様子がレポートされました
後藤さんの最後のシメのスライドにどっと笑いが
こういうお願いをしてはいけませんね ● 龍さんのプレスコーナー年末特別版 トンキン湾で戦闘行動中の航空母艦のカタパルトから、 写真報道装置ニコン SP で緊迫する戦闘機の出撃記録を爆音取材。 ケープカナベラル空軍基地からアポロ 11のリフトアップをテレビ実況中継。 空飛ぶ豪華ホテル時代のパンナムを愛し、 航空機から映画スターの撮影まで、 きわめてダイナミックレンジの広い報道シーンに現在も身を置き、 戦後の日本写真機工業史を俯瞰できるポジションをキープしている現役のフォトジャーナリスト小秋元龍プロ。 今回の龍さんのプレスコーナーは年末特別版です。
プレスのカメラ作法の歴史からトークがスタート
オリンピックにおけるプレス席のズラリとニコンの放列について解説
戦艦大和に搭載されていた対空双眼望遠鏡のようす
秘蔵映像を発掘!ニコンFを手にするマリリン・モンローの珍しい写真 マリリン・モンローとニコンの関係性を歴史史料から発掘した小秋元龍プロ。 ことの重要性に気が付いたニコンは、 この 8年後に正式にモンローの映像をニコン 100年記念の広告に起用したのです。 マリリン・モンローのニコン 歴史的事実のエビデンス画像を示します。 株式会社ニコンはニコン 100年記念の広告に伝説の大女優マリリン・モンローを起用しました。 画像は新宿駅到着間際の京王線車内で撮影した中吊り広告の現物です。 撮影年は2018年 2月。
首都圏の電車中吊り広告(2018年 2月撮影) ● コーヒーブレイク 熱いプレゼンテーションが続きました。 ここらで一息入れてお茶タイムとなりました。
珈琲と紅茶 シュガーバターサンドの木。「黒船」自由が丘本店のどらやき。
お茶菓子 ● ヘルメスの謎を解読する さてコーヒーブレイクの後は、 世界的なヘルメス研究の第一人者である、ニコン研究会の初芝信治会員による 「ヘルメスの謎を解読する」と題した研究成果発表が始まりました。 用意されたレジュメには、全世界から収集された 11本のヘルメスレンズの貴重なシリアル番号情報が盛り込まれています。 その内、3本はニコン研究会会員が所蔵。 今回のセッションでは、ニコン歴史資料室が 2本のヘルメスを所蔵していることが明らかになりました。 うち 1本は、シリアル番号 Nr. 957 です。 全世界で動体保存が確認されているものは 13本となることが判明した瞬間です。
生存が確認できているヘルメスの標本は全世界でたったの 13本
Hermes 5.5cm f/3.5
さらに当時の現物エビデンスを確認してみましょう。 1937年(昭和12年)〜1942年(昭和17年)の精機光学の広告(アサヒカメラ、日本写真年鑑に掲載) を調べてみますと、「ヘルメス」「ヘルメス鏡玉」と表記されているのが確認できます。 フランスの有名なブランド品エルメスではないので、ヘルメスと書きましょう。 あの時代ですから独逸語なのです。
貴重なヘルメスの話題に納得の 12月
時代背景にはハンザキヤノンがあり当時のフィルター現物も公開 ニコンミュージアムのヘルメス ここで参考画像を示します。この例会から 10年後。 ニコンが所蔵するヘルメス 5.5cm F3.5 Nr. 957 が展示公開されました。 ニコンミュージアム企画展「コレクション展 2」にて 2020年10月に撮影しました。
Hermes 5.5cm f/3.5 1939
Hermes 5.5cm f/3.5 Nr. 957 ● 記事のご案内 画像の上で左クリックすると、大きいサイズの画像を表示できます。 細部までを確認したい方はどうぞ拡大してご覧ください。 → では次にいきます。 第 2 章 ワークショップ 2010 ショートカットはこちらからです。
第 0 章
トップページ
Copyright Michio Akiyama, Tokyo Japan 2010, 2024 |