CINE ニッコールコレクション ● CINE-NIKKOR 6.5mm F1.8 16ミリ映画製作用の CINE ニッコールのコレクションが並びました。 マウントはすべてトラッドな Cマウントのレンズです。 ダブル 8フィルムを使用する 8ミリ小型映画用の Dマウントのレンズにくらべるとかなり大きい。 なんと、CINE ニッコール界の激レアレンズが視界に入りました。
CINE ニッコールコレクション
CINE-NIKKOR 6.5mm F1.8 のフィルター径は 72ミリ
CINE-NIKKOR 6.5mm F1.8 非常に珍しい CINE-NIKKOR 6.5mm F1.8が 2本登場しました。 16ミリ映画撮影用の超広角シネニッコールレンズです。 前玉が非常に大きい。フィルター径は 72mmです。 カタログデータによりますと、レンズは 10群 12枚構成。画角は 88度。 35ミリ判カメラ用ニッコールレンズで換算すると、 20ミリ(94度)から 24ミリ(84度)超広角レンズの中間くらいの画角でしょうか。 このレンズの立ち位置を確認するために、販売されていた当時の価格を調べてみました。 ソースは、ニコン産業用レンズ標準価格表(1982年 8月11日現在版)です。 シネ・ニッコール(C - マウント)
6.5mm F1.8 260,000円 CINE-NIKKOR 6.5mm F1.8 だけが特出して高額なのがわかります。 ほかのレンズが 5〜6万円程度なのに、いきなり 26万円。図抜けています。
CINE-NIKKOR 6.5mm F1.8 のマウント部
CINE-NIKKOR 6.5mm F1.8 のレンズ構成図 CINE-NIKKOR 6.5mm F1.8 の実写作例を見てみましょう。 カメラはニコン 1 J5 です。 C マウントアダプターを介してレンズを装着しています。 銀座 NISSAN CROSSING の展示車フェアレディ Z。日比谷はザ・ペニシュラ東京のザ・ロビー。 1968年当時銀座一丁目にあったテアトル東京で観たシネラマ映画のような重厚な写りです。
CINE-NIKKOR 6.5mm F1.8, Nikon 1 J5
CINE-NIKKOR 6.5mm F1.8, Nikon 1 J5
● Cine-NIKKOR C 25mm F1.2 これも博物館級の超激レア物件です。Cine-NIKKOR C 25mm F1.2。 2021年にニコンミュージアムの特別展で展示され、 ごく一部のマニアさんの間で話題となりました。 16ミリ映画撮影用のシネニッコールレンズの中で最も明るい F1.2。 これしかありません。
Cine-NIKKOR C 25mm F1.2
Cine-NIKKOR C 25mm F1.2
Cine-NIKKOR C 25mm F1.2, Nikon Museum
2021年10月 ニコンミュージアムの特別展から。 Cine-NIKKOR C 25mm F1.2 の実写作例を見てみましょう。 カメラはニコン 1 J5 です。 C マウントアダプターを介してレンズを装着しています。 ロケ地は東京・原宿の明治神宮。 昭和の日本映画のような涼しい写りです。
Cine-NIKKOR C 25mm F1.2, Nikon 1 J5
● Cine-NIKKOR 10mm F1.8
Cine-NIKKOR 10mm F1.8
Cine-NIKKOR 10mm F1.8 ● シネニッコール図鑑
CINE-NIKKOR 50mm F1.8 と 13mm F1.8
CINE-NIKKOR 25mm F1.8
CINE-NIKKOR 75mm F2
CINE-NIKKOR 100mm F2.8
CINE-NIKKOR 100mm F2.8 レンズ構成図
Nikon 1 と Cマウントアダプター ● シネズームニッコール
CINE-ZOOM-NIKKOR 17-70mm F2.2 この CINE-ZOOM-NIKKOR 17-70mm F2.2 は、ケースに収納されたセットであって、 専用フィルター、専用フードが揃った貴重品なのです。
CINE-ZOOM-NIKKOR 17-70mm F2.2
CINE-ZOOM-NIKKOR 17-70mm F2.2
CINE-ZOOM-NIKKOR 17-70mm F2.2
CINE-ZOOM-NIKKOR 17-85mm F2.5
CINE-ZOOM-NIKKOR 17-85mm F2.5
CINE-ZOOM-NIKKOR 17-85mm F2.5 レンズ構成図 ニコンミュージアムの特別展では、 CINE-ZOOM-NIKKOR 17-85mm F2.5 の試作機が展示されました。 参考として以下に画像を掲載しておきます。
CINE-ZOOM-NIKKOR 17-85mm F2.5, Nikon Museum
2021年10月 ニコンミュージアムの特別展から。 ● スーパー 8機 コダックのスーパー・エイト方式フィルムカートリッジを使用する 8ミリ映画撮影機。 ニコン R10 スーパーズームは 1973年10月に発売されたニコンの最高級・最上位機種。 7-70mm F1.4の10倍ズームレンズ搭載。レンズは 10群14枚構成の豪華版。 当時の価格は 165,000円と弩級でした。 映像のみで音声は記録できません。 フィルムカートリッジを装填し標準速度(18f/s)で撮影すると、 上映時間約 3分20秒のサイレント映画が完成します。 フィルムは 2025年現在でも販売中とか。 画像に写っている黄色い箱は、 コダック Kodak スーパー8 カラーネガ VISION3 200T 7213 50ft。 新宿の量販店で 1本 5,440円。高額商品です。
ニコン R8 と R10
ニコン R10 スーパーズーム
ニコン R8 スーパーズーム
ニコン R8 と専用クローズアップレンズ
専用クローズアップレンズ EC-1
ニコン R10 スーパーズーム
ニコン R8 スーパーズーム ● 記事のご案内 画像の上で左クリックすると、大きいサイズの画像を表示できます。 細部までを確認したい方はどうぞ拡大してご覧ください。 → では次にいきます。 第 3 章 F2チタン物語 ショートカットはこちらからです。
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