August 2011, Nikon Kenkyukai     2

Nikkor Lens

戦前のニッコールレンズ

さて、プレゼンテーション・セッションが終わり、 次は実際にモノを見て、触って、そして実際に撮影してみようという、 ワークショップ・セッションに突入しました。

合同勉強会の会場には、 株式会社ニコン・映像カンパニー・後藤研究室から 現役の設計者やコンセプターの方々が参加いただきました。 三浦康晶氏に川路浩平氏です。
さらに、株式会社ニコン・映像カンパニー・開発本部からは、 ニッコール千夜一夜物語で有名な、佐藤治夫氏と大下孝一氏のご両名に参加いただくいという、 なんとも贅沢なスーパーセッションとなったのです。

戦前のニッコール鏡玉の広告(本物)を検証するニコン関係者の面々

ニコン歴史資料室が用意くださいました、 ツァイス・ブルーのプレゼンテーション・カーペットの上には、 希少な戦前の日本光学製レンズとアイテムが並びました。

現物を並べてみると当時の光学技術者の志が見えてくる(川越コレクション)

セイキコウガクコギオの写真機には日本光学製ニッコール鏡玉

ハンザ・クワノンとニッコール鏡玉

非常に貴重な当時の検査証タグ(ボデイとレンズが独立)

川越コレクションを解説する川越 迪 会員

精機光學と日本光學

ニコンの DNAを多型部位分析する後藤哲朗氏

プリミティブに美しいニッコール 5cm F4.5

ニッコール 5cm F3.5

精機光学クワノン

ニッコール5cm F3.5

クワノンカメラ

白マスクのニッコール 5cm F3.5

黒マスクのニッコール 5cm F2.8 株式会社ニコン蔵

これが幻の黒マスク・ニッコール 5cm F2.8だ!! 株式会社ニコン蔵

リリーとガラス乾板

ツァイス・ブルーのコンタックス・カーペットの上には、六櫻社のリリー号。 アニター 12センチ付きのリリーが日本光学の社内で販売されたとの記録がありますが、 実物の確認は困難を極めています。 ここに登場しているのは、ニッコール 12センチ付きの六櫻社リリー号です。

ニッコール 12センチ付きリリー写真機

日本光学製のガラス乾板用木製フォルダー
(左の大型乾板は秋山コレクション、右の小型乾板は初芝コレクション)

時代のガラス乾板をセットする木製のフォルダーも用意してみました。 日本光学にガラス乾板用の木製フォルダーがあったのかとのコメントもありましたが、 大きい方のガラス乾板用の木製フォルダーは正真正銘の日本光学製です。 もっとも、日本光学を示すロゴや刻印は入っていません。 当時の写真機(木製暗箱)メーカーに外注したものと思われます。

昭和の精密木工技術が冴えるガラス乾板用木製フォルダー

記事のご案内

画像の上で左クリックすると、大きいサイズの画像を表示できます。 細部までを確認したい方はどうぞ拡大してご覧ください。

 では次にいきます。   第 3 章  アニターレンズ

ショートカットはこちらからです。

第 0 章      トップページ
第 1 章      ニコン大井製作所
第 2 章      戦前のニッコールレンズ
第 3 章      アニターレンズ

Return to the top page of Nikon Kenkyukai


Copyright Michio Akiyama, Tokyo Japan 2011, 2025