Februay 2011, Nikon Kenkyukai     3

テーブルに並んだ検証のための歴史的機材

F6400 ワークショップ

本当にニコンFの布幕シャッター機は音が静かなのか。 そう切り出したのは、ニコンF研究家の鈴木昭彦氏。 では実際に音を聴き比べてみましようと、それを実現してしまうニコン研究会。

一眼レフのクイックリターン・ミラー機構があるかぎり、 フィルム露光をコントロールするシャッター幕の動きよりも、 視野を確保するミラー上下動作のダイナミックな動きが音の主要な要素となります。 心情的には布幕シャッターは優しい音であってほしい。 しかしながら、ポピュラーな一眼レフカメラはすべて布幕シャッターだった。 大衆機といわれるアサヒペンタックス SPは、静かなシャッター音だったろうか。

クラシック・カメラ界は、いままでいかに通説が多かったことか。 実証する機材も機会もなかったわけだから仕方ないかもしれないが、 実証していないことを事実と言ってはいけない。 果たして、ニコンFの布幕シャッター機は音が静かなのか。

最初期型の F6400 ニコン No. 6400027

最初期型の F6400 ニコン No. 6400086

ごく初期型の F6400 ニコン No. 6400440

ごく初期型の F6400 ブラックニコン No. 6400908

ニコン研究会を取材するアサヒカメラの米倉記者

ニコンモーターショー

さてプログラムの最後は、S型ニコン・モータードライブカメラのワークショップ。 実際に電気モーターを動かし、 そのサウンドを聴き比べてみました。 標本として登場したのが、 ニコン SP、ニコン S3M、そしてニコン S2E。 いずれも貴重な工業骨董品ですが、 完全に整備され調整済みマシンのダイナミックなモーターサウンドには、力強い感動がありました。

ニコン S3M(白と黒)、S3オリーブ、ニコン S2E、ニコン SP

S型モータードライブ・ニコンの端正で力強い美しさ

S型専用のレンズフード、フィルター、ファインダー

アサヒカメラで紹介されたニコン研究会

朝日新聞出版発行の写真雑誌「アサヒカメラ」。 ちょっと変わったカメラや写真技法などにこだわるクラブ、グループを紹介する、 米倉昭仁記者の大好評の連載「写真道楽館」に、ニコン研究会が紹介されました。 アサヒカメラの米倉記者には、今回のニコン研究会 2月例会に最初からおいでいただき、 ふだんの研究活動の様子を取材されました。 ニコン研究会が紹介されたアサヒカメラ 2011年 5月号は、2011年 4月20日に全国の書店で発売となりました。

ニコン研究会を取材するアサヒカメラの米倉記者

例会の様子を撮影する米倉記者

お約束の参加者全員での記念写真
(撮影:アサヒカメラ米倉記者)

日本橋丸善

大いに盛り上がった例会でした。 なにか冷たいものが飲みたいと贅沢なことを言う会員がいまして、 銀座からお江戸日本橋の本屋さんに移動しました。 「丸善」日本橋店です。 本屋さんで飲むというのも難易度が高いのですが、 同店 3階にある「マルゼンカフェ 日本橋店」でなごむことにしました。

麒麟麦酒

ひとまずビール。 ウンチク好きの会員の話によると、洋食のハヤシライスはここ、日本橋の丸善が発祥の店とか。 ならばと、セットメニューの「特製おすすめ早矢仕セット」。 サラダ、ハヤシライス、デザート付き。

生ハムサラダ

早矢仕ライス

文献「丸善百年史」によると、 明治の初期、丸善創業者の早矢仕有的(はやし ゆうてき)が考案。 この料理は「早矢仕さんのライス」といわれるようになり、 評判が評判を呼んでついには「ハヤシライス」の名で街のレストランのメニューになったらしい。

檸檬ケーキ

記事のご案内

画像の上で左クリックすると、大きいサイズの画像を表示できます。 細部までを確認したい方はどうぞ拡大してご覧ください。

 最初の入口ページに戻ります。   第 0 章  トップページ

ショートカットはこちらからです。

第 0 章      トップページ
第 1 章      銀座散策
第 2 章      プレゼンテーション・セッション
第 3 章      F6400 と S型モータードライブ

Return to the top page of Nikon Kenkyukai


Copyright Michio Akiyama, Tokyo Japan 2011, 2025