EL Nikkor 135mm F5.6A
Exquisite Image Quality EL Nikkor 135mm F5.6A Really Amazing Lens As You Can See
EL Nikkor 135mm F5.6A ● はじめに
エクスクィズィット・イメージ・クオリティ（Exquisite Image Quality）。 EL ニッコールの歴史をたぐると、その最終章に出現したのが 1979年6月に発売された EL ニッコール 50mm F2.8N である。 それまでの重厚で金属感ソリッドな外観デザインから、 新素材を使ったりと軽快なデザインとなった。 この時代の EL ニッコールでは、一般のアマチュアにも手が届くライカ判から ブローニー判までをカバーする Nシリーズはよく知られている。 EL ニッコール 135mm F5.6A。 末尾に「A」が付与された、EL ニッコール Aシリーズ全 6種のうちの一本だ。 しかし Aシリーズは 4 x 5 インチ判からエイトバイテンを超えて 10 x 12 インチ判までをカバーする玄人向け軍団である。 製品資料によっては、写真製版用レンズの域に達する業務用大型レンズの枠組みとなっている。 そんな Aシリーズを知る人は少数派だ。 ほんらいは写真引き伸し用のレンズであるが、 写真撮影に使ってみても非常に優れた性能を実感できる。 とくに、フルサイズ・ミラーレス機との相性がよい。 製品の性能諸元からニコン・ゼットカメラによる実写例を示した。 この機会に、隠れた銘レンズのことを知っていただこうと思う。 ただし無理に買う必要はない。
EL Nikkor 135mm F5.6A ● 隠れた超高性能レンズ ここだけの話。 大判用ニッコールの定番、NIKKOR-W 135mm F5.6レンズは非常に評価の高いレンズと承知しているし、 レンズ構成図からして別物と理解している。 しかしながら、EL ニッコール 135mm F5.6Aを写真撮影用汎用レンズとして見直すと、 市中にしらっと涼しい顔をして超高性能レンズが生息していたことに驚いた。 ● 記事のご案内 すべての場面において、画像の上で左クリックすると、大きいサイズの画像を表示できます。 細部までを確認したい方はどうぞ拡大してご覧ください。 → では最初のお話。 第 1 章 レンズデータ ショートカットはこちらからです。
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● あとがき 本記事の初稿は2022年6月にリリースしました。
Copyright Michio Akiyama, Tokyo Japan 2022
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