EL Nikkor 50mm F4N    3

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 100   F4   1/250 sec.   +1.0

桜風情

レンズは絞り開放 F4 で撮影してみた。 焦点距離 50ミリのいわゆる標準レンズの枠組みであるが、開放絞り値が F4 とは珍しい。 暗いレンズということになっているが、ミラーレス・ゼット機ではまったく問題ない。

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 100   F4   1/320 sec.   +0.7

EL Nikkor 50mm F4N

富士フイルム株式会社製の L39の中間リングを 1個挿入して接写を試みた。 もうすこし長めの中間リングを入れたり、ベローズを介すれば接写を超えて等倍以上の拡大系となるが、 このくらいが使いやすい。

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 100   F4   1/400 sec.   -0 +0

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 100   F4   1/320 sec.   +1.3

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 100   F4   1/250 sec.   +1.3

このあたりの雰囲気と描写に注目していただきたい。 レンズの製品上の分類では、産業用ニッコールレンズに位置する EL ニッコール 50mm F4N であるが、 バキバキ、バリンバリンの解像力はいったん置いておいて、 情緒を優先した写りとなっている。 とくに淡い花の輪郭と背景そして色合いには、大正時代に遡ったような、 浪漫文学作品を思想してしまう情況表現となっている。

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 100   F4   1/250 sec.   +1.7

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 100   F4   1/200 sec.   +2.0

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 100   F4   1/500 sec.   +1.3

初夏の多摩川

ニコンが正式に言説しているわけではないが、 その形状から、フジツボ型フードとか、ドーム型フードと言われている、 ニコン純正のやや異形にかんじる 40.5mm 径 HN-N101 フードを装着して、 その効果を検証してみた。

EL Nikkor 50mm F4N

初夏五月の光線が強いきせつである。 広い河原には光の束がそこらに散らばっている。 スコーンとヌケのよい絵がほしくて、フードを装着して撮影した。 効果はご覧の通りである。 この一見頼りないちっこいフードでも十分にハレ切り効果を発揮し、 クリアで鮮鋭な絵が叩き出された。

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 200   F8   1/1600 sec.   +0.3

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 200   F8   1/2000 sec.   +0.3

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 200   F8   1/2500 sec.   -0 +0

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 200   F8   1/1600 sec.   +0.3

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 200   F8   1/1600 sec.   +0.3

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 200   F8   1/1600 sec.   +0.3

盛夏擾乱

日本の夏は暑い。 盛夏ピークの時間帯には人影がない。 なぜか気配まで写り込んでしまう、1960年代末のハイパー・リアリズムの絵画のような写真となった。 絵のようで絵ではない写真だ。 解像力の高いレンズでないとこの熱量は出ない。

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 200   F8   1/640 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 200   F8   1/640 sec.   -1.0

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 400   F8   1/1600 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 400   F8   1/500 sec.   -0.3

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 400   F8   1/1600 sec.   -0.7

日本光学の歴史的銘鏡玉である S型ニコン用マイクロニッコール 5センチ F3.5 の流れをくむギンギンに解像した映像美。 風雪にさらされ長い年月を経た木板には炭素14の原子核まで写ってゐる。 科学写真はこうでなくてはいけない。

名所旧跡

しずかな写真である。小さく軽いレンズなのでカジュアルな写真散歩に最適だ。 マクロレンズとしても精密な描写が得られるので心強い。 静寂な空気感と乾燥した気温も写しとる。ああ風の音だ。 このシーンで古い真空管ラジオから「ひるのいこい」のテーマが流れてきたら、 16ミリ小型映画のような短編小説になるだろう。

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 200   F8   1/640 sec.   -0.3

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 200   F8   1/500 sec.   -0.3

EL Nikkor 50mm F4N

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 200   F8   1/400 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 800   F8   1/2500 sec.   -0.3

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 400   F8   1/640 sec.   -0.7

晴れた日

乾いた土の地面の照り返しでなにやら明るい。 コダクローム 64 を使っていた頃のリバーサルフィルムでの撮影の習慣から、 いつもすこし詰め気味の露出で撮影していたが、 この場では露出をプチオーバー気味に +0.7 EV としてみた。 晴れた日はあかるい。

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 200   F8   1/200 sec.   +0.7

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 800   F8   1/640 sec.   -0.7

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 400   F8   1/800 sec.   -0 +0

EL Nikkor 50mm F4N,   ASA 800   F8   1/400 sec.   -1.0

EL ニッコール 50mm F4N

松尾の芭蕉さんがリアルタイムに歩いた時代に見た日本の民家を EL ニッコール 50mm F4N で撮影した。 EL ニッコール 50mm F4N のごく小さい前玉がさらに小さい。 ゆめは枯野をかけめぐるのだろうか。レンズは暗くてもあかるいのがいい。

EL Nikkor 50mm F4N

EL Nikkor 50mm F4N

EL Nikkor 50mm F4N

EL Nikkor 50mm F4N

日本の古い建物の撮影地:川崎市立日本民家園

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