Ultra Micro Nikkor Family

ウルトラマイクロニッコール・ファミリー

Far East of Elegance
The Ultra Micro Nikkor Super Lenses
Nippon Kogaku The Legend Revived

スーパー・ハイリゾリューション・レンズ

日本が世界の頂点を目指して、上昇気流に乗り突き進んでいた1960年代。
日本光学工業株式会社は、当時最先端の半導体製造装置開発のパイオニアだった。

日本が経済の分野で世界の頂点を極めた時代もあった。
そして一つの時代が過ぎ、2000年代に入ると、 世界中のニコンカメラやニッコールレンズの熱狂的なファン(エンスージアスト)は、 歴史的工業文化遺産であるウルトラマイクロニッコールを探したものだ。

もしこの歴史的工業文化遺産であるウルトラマイクロニッコールを手にできれば、 その偉大な魅力を理解できるはずだ。 そして、その魅力と魔力にやられてしまうだろう。
そう信じたものだ。

このスーパーレンズを持ったまま一人で長い長い旅に出た男がいる。
彼がどこに彼方に行ったかは知る由もない。
私の友人の科学者は、こういったスーパーレンズを持って深い海の底6500メートルで暮している。 海底の泥が好きなのだ。 彼もまた、時代のスーパーレンズにはまってしまった。

正統派カメラファン、シリアスなフォトグラファーには、こういったスーパーレンズは似合わない。 持ってはいけないのである。

それにしても、効率とか利益とかまるで無視して作ってしまった こういった高価で時代錯誤ともいえるスーパーレンズのなんとも超絶的に美しいことと言ったら。

いろいろ事情はあるだろうが、正統派カメラファン、シリアスなフォトグラファーであっても、 美を追求するデジタル詩人の気分を理解できるならば、いっちゃってください。いきましょう。
いかねばならないのです!(注)

(注)
そうやって、健全なカメラファンを煽るなと、昔から言われてきたこのサイトでありますので、 最後のセンテンスは読まないようにお願い申し上げます。

ウルトラマイクロニッコール・ファミリー

スーパー・ハイリゾリューション・レンズがここにいる。
歴史的工業文化遺産であるこういったレンズは、深い海のように超絶的に美しい。
そして、音速を超えて転がり落ちる巨大な岩石のように強い。

このウェブサイトは ウルトラマイクロニッコールと時代のスーパー・ハイリゾリューション・レンズのパラダイスなのだ。 いっしょにいきましょう。

ウルトラマイクロニッコール・ファミリー(撮影年は2001年10月)

ウルトラマイクロニッコール・ファミリー(撮影年は2003年1月)

君を忘れない

ごく一部のハイエンドレンズマニヤだけが語り継いできた。
日本光学が世に出した唯一の理想レンズ、ウルトラマイクロニッコール。
現在でも知る人は少ない。 文献にもほとんど登場しないし、雑誌で紹介されることもまだまだ少ない。 最近では現物がたまに市場に出てくるようになったとはいえ、 それでもマイナーな存在なのだ。

君は一度も自然光線をみたことがなかったと言ってたね。現役のころ。
e線上を冥王星が通過する日、日本の春夏秋冬をそのレンズで七色の光線をみつめよう。

それにしても、このレンズたちのコーティングの色。コーティングの硬度。
そして沈むようなレンズの透過性。
日本刀のようだ、と形容したマニヤがいた。
ウルトラマイクロニッコールには、この形容が正しい。
研ぎ澄まされた緊張感と対峙するのが、オーナーの義務となる。
そんなレンズが、日本が生んだ極超高解像度レンズ、ウルトラマイクロニッコールなのだ。

忘れてはいけない。
一時代を築いた日本の半導体産業の礎に、 伝説のウルトラマイクロニッコールの存在があったことを。
彼らからは一言も自慢めいた話を聞いたことがない。
おごらず、語らず、孤高の精神。
恩を忘れるようじゃ日本は廃る。
君を忘れない。

特別展「小穴純とレンズの世界展」のこと

ウルトラマイクロニッコールを語る上で基本となるバックグランドを案内しておきたい。
2009年の夏。いまは伝説となった展覧会が、東京は駒場で開催された。
特別展「小穴純とレンズの世界」展。
会場は、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部駒場博物館。
会期は、2009年7月18日から9月23日。

小穴純先生と非常に関わり合いの深いウルトラマイクロニッコールの開発物語が、 日本では初めて、世界でももちろん初めての企画展として展示公開された。
私は、当局の許可を得て、写真取材を敢行した。
さらに、ウェブサイトへの掲載承諾書をいただき、以下にレポートを掲載した。
ウルトラマイクロニッコールの時代背景を俯瞰するために、ぜひこのレポートを参照いただきたい。 以下のロゴ上をクリックすると、特別展「小穴純とレンズの世界」展へリンクします

晴れの舞台で記念写真

RED BOOK NIKKOR 15周年を勝手に記念し、ひさしぶりに、 ウルトラマイクロニッコール・ファミリーの集合写真を撮影した。
日本の晴れの舞台の様式美は緋毛氈(ひもうせん)に金屏風。
緋毛氈は慶應義塾大学謹製。金屏風は京都の老舗人形店から取り寄せた。
舞台の設えも出来た。
役者も揃った。

ジャパントラッドな緋色に佐渡の山吹は砂金色の金屏風が映える結界

ウルトラマイクロニッコール・ファミリー

2016年の追記

オリジナルのコンテンツは2001年10月に書いたものです。
2016年現在、社会状況、特にカメラ界を取り巻く状況は大きく劇的に変化しています。
2016年のウェブサイトの全面見直しにより、内容を再確認してみましたが、 今となっては見当違いな見解も多く述べてありました。

サイト設立時の雰囲気と状況理解のために、そのまま置いておくことも考えたのですが、 すべり気味のポエム全開はないだろうと、大幅な書き直しとなりました。
多少の残骸は残しておきましたが、そこは大目に見ていただきたいと思います。
緋毛氈に金屏風の晴れの舞台で記念写真を撮りました。

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