September 2010, Nikon Kenkyukai     2

問題の文書「ダンカンをスナップしたライカは何型か?」

ダンカンをスナップしたライカは何型か?

ニッコールレンズが、 世界中のプレス・フォトグラファーに注目されるきっかけとなったのは、もう言うまでもなく、 当時ライフのカメラマンだった三木淳氏がスナップしたダンカンさんのポートレイトから始まります。 出来上がったスナップ写真の鮮鋭さに驚愕したダンカンさんが、 すぐさま三木淳氏と日本光学大井製作所へ乱入した話は物語になっています。

三木淳氏ご本人の著作や対談の中で、 ニッコール 8.5cm F2 レンズをライカに着けて撮影したことが語られています。 三木淳氏はライカ IIIf で撮影したと言う。 朝鮮戦争が勃発する直前、昭和25年(1950年)は 6月18日頃の話です。 この有名な出来事の一週間後に、朝鮮戦争が勃発します。 昭和25年(1950年)6月25日のことです。

三木淳氏がニッコール 8.5cm F2 でダンカンを撮影したのは、ライカ何型か? このあたりを調べた会員の話では、 当時のカメラ雑誌の関連記事、当時のライカの流通状況からみて、 ライカ IIIf であることには無理があると言う。 そして、ライカのシャッターダイアルとシンクロセレクター盤に詳しい会員の写真画像解析から、 三木淳氏がダンカンさんを撮影したのはライカ IIIc 型であると断言しました。

デビッド・ダグラス・ダンカン

アサヒカメラ昭和25年(1950年)10月号に掲載されたダンカンさんのポートレイト。 写真キャプションによると、撮影年は1950年 6月10日。 三木淳氏がローライフレックス・オートマットで撮影。 ダンカンさんが手にしているのは、三木淳氏のニッコール 8.5cm F2 を装着したライカ。

ダンカンさんの手にはライカ IIIc

ニコンを使ったスター写真家たち

ニコンカメラの黎明期。ニコンを積極的に使った有名写真家たちが浮かび上がってきました。 ニコン研究会では、 ニッコールレンズ付きのニコンカメラで時代を創った花形写真家を、当時の文献や写真記録から探ってみました。 やはり報道の現場にはニコン。プレス・フォトグラファーの手には、ニコンがあることが確認できました。

大御所中の大御所は木村伊兵衛

ニコンの古文書を読み解くニコン研究会会員

ニコンカメラの英語版カタログの表紙となったヨットの写真
ニッコールクラブ誌より

朝鮮戦争を取材したマーガレット・バークホワイト女史もニコン

アイゼンハワー大統領とライフのハンク・ウオーカー

ニコンを愛したクールなロバート・キャパ

ベリー・ヴィンテージカメラを鑑賞する

さて今月も、テーブルの上には、めったに目にすることができない銘品が並びました。 古いニコンカメラの革ケースも、なにかあやしい雰囲気です。

古いニコン M 型カメラの革ケース

エンボス加工された富士山マーク

タイムライフのカメラマンの名が刻まれた革ケース

歴史的ニコン使い

木村伊兵衛とニコン M 型

美しいニコン M 型

ニッコール 5cm F1.5

ニッコール 5cm F1.5

MADE IN OCCUPIED JAPAN

キヤノンとニッカ

国内で出土したキヤノン II-Sの新品デッドストックには、 オリジナルの化粧箱に加えて、非常に珍しいきわめて状態のよい化粧箱保護用ダンボールが揃ったものです。

化粧箱保護用ダンボールまで揃ったキヤノン II-Sの新品デッドストック

新品の輝くキヤノンカメラとプライスタグ

ニッカ タイプ 3

ニッカカメラにはニッコールレンズが似合う

珍しいマイクロニッコール 150mm F5.6と凛々しいマイクロニッコール 5cm F3.5

ニッコールクラブ

ニコンのサイトによると、
ニッコールクラブは、当時、世界中に広がりつつあったニコンカメラ、レンズ愛用者の相互親善を目的として、 1952年(昭和27年)9月、日本光学工業株式会社(現 株式会社ニコン)の取締役社長長岡正男を中心として、 木村伊兵衛、土門拳、三木淳、亀倉雄策、溝口健二、高峰秀子、 ダグラス・ダンカン、バークホワイト氏等が発起人となり創立されました。
とのことである。

各界の有名人が網羅されたニッコールクラブ会員名簿(昭和28年)

非常に珍しい古文書の現物が出たので紹介したい。 昭和28年 4月 1日現在と版が表記されたニッコールクラブが発足した直後の会員名簿。 北海道から鹿児島県まで地域別に編集されている。 東京都はさらに市区別。 前述の発起人はもちろん各界の著名人が会員になっている。 現在ではあり得ないことだが、詳細の住所まで記載されていて驚く。

会員番号はなんと 1桁の方から1200番代まで。 田沼武能、吉岡専造、早田雄二、檀一雄、 荒川龍彦(会員番号 2番)、小穴純、山田五十鈴、岡本太郎、 京マチ子、中村立行、脇本善司、渡辺澄晴、林忠彦、 木暮実千代、高見順、山口淑子、イサム・野口、稲村隆正、 湯川秀樹、徳川夢声。 そしてニコン研究会の小秋元龍さんも身分は学生として出ている。 会員番号は 1000番代。

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第 3 章      映画の中のニコン

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