![]() アサヒカメラ昭和32年8月号とコニカIII型
Nikon Kenkyukai Tokyo Meeting Dr. Zyun Koana's Collection ● 特別展 小穴純とレンズの世界を見て 先月の話ですが、ニコン研究会9月例会は、 東大駒場博物館(正式には、 東京大学大学院 総合文化研究科・教養学部 駒場博物館)で開催されていた「特別展 小穴純とレンズの世界」で、 勉強会を行ないました。 ニコン研究会10月例会は、 小穴純先生に関するコレクションを持ちより語っていただきました。 小穴式・引伸用ピントルーぺの現物がゴロゴロ、 小穴先生のルーペに関する解説書(東海産業のルーペの話)など、 おもしろいものが集まりましたが、 非常にユニークな逸品が登場しましたので紹介しましょう。 ● ニューフェイス診断室の第1回 アサヒカメラ誌上で、ニューフェイス診断室が始まったのが、昭和32年(1957年)8月号。 ドクターは、いわずと知れた木村伊兵衛、小穴純、浮田祐吉、貫井提吉の4氏です。 説明するまでもありませんが、 木村伊兵衛氏は戦前からライカを使っていた名写真家、 小穴純先生は当時東京大学の理学部教授、 浮田祐吉氏は当時通産省工業技術院機械試験所の研究者(後に工業技術院会長)、 貫井提吉氏はヌクイカメララボを設立した伝説のカメラメンテナンスのプロ、 そうそうたる方々だったと言えるでしょう。 ニコン研究会のメンバーが、テーブルの上に一冊の雑誌を置きました。 それはまさに、アサヒカメラ昭和32年(1957年)8月号でした。
![]() アサヒカメララ昭和32年8月号 ニューフェイス診断室 第1回(画像の拡大可)
ここまでだったら普通のカメラ談義の世界です。
しかしながら、スーパーコレクターの世界になると、
さらに驚くべきコレクションへと展開するのです。
ここからがサプライズ。
テーブルの上に置かれたコニカIII型は、
こういうことって、あるのでしょうか。
あるんですね、ニコン研究会になると。
![]() コニカIII型 ボデイ番号 121055(画像の拡大可) コニカIII型 レンズ番号 3634085(画像の拡大可)
博物館級の記念すべき歴史的史料 ● 会員の研究近況報告 ニッコール5センチF4.5に関する考察が発表されました。 当時の雑誌の広告や、記事情報、日本光学社史などから、 ニッコール5センチF4.5を多角的に分析したものでした。
![]() ニッコール5センチF4.5に関する考察 堂平天文台の寺田さんからは、 ニコン研究会が応援している堂平天文台の活動近況について報告がありました。 宿泊設備の整っている「星と緑の創造センター」の案内から、 91センチ望遠鏡の主鏡の様子など、ここだけの話を聞くことができました。
![]() 堂平天文台のある「星と緑の創造センター」のパンフレット
工業用ニッコールレンズ研究家の秋山からは、
ニッコール・ゲルマニウムレンズの捜索依頼が出されました。
ご自宅に、ニッコール・ゲルマニウムレンズをたくさんお持ちの方は、
連絡してほしいとのことでした。
![]() ニコンイエローブック ● 次回のニコ研特集は 従来このニコ研サイトでは、 次回のテーマを紹介することはありませんでしたが、 今回は新しい企画のスタートということで紹介してみます。
次回のテーマは「105」です。 こういった切口が新しい可能性を生むならば、 数字テーマとして、28、35、135、200、300以上とか、 20以下とか設定することも考えられます。 いままで取り上げていないカメラをリストアップしてみると、 ニコノスが浮かび上がってきました。 しかし、秋から冬にかけてはニコノスはなじまないのです。 やはりニコノスは夏のカメラなのです。 カメラが季節となり、季語となった珍しい例なのです。 そうなると、春をテーマにしたニコンコレクション、 秋や冬もテーマになるのでしょうか。
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Copyright Michio Akiyama, Tokyo Japan 2009, 2019
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