August 2007, Nikon Kenkyukai

MEIDI-YA, Kyobashi Tokyo, Established in 1885

August 18, 2007
Nikon Kenkyukai Tokyo Meeting
708 Nikkor 5cm F2
707 EL Nikkor 5cm F3.5
705 Nikkor 5cm F3.5

銀座を歩く

銀座の歩行者天国は中央通り。 ニコン研究会の会場に向かって歩いてみました。

歩行者天国の銀座

銀座三丁目

松島眼鏡店

銀座四丁目から三丁目方面に歩きました。 松屋デパートの前には松島眼鏡店があります。 ここの 2階はマニアックな光学製品売り場になっています。 Kowaの本格的自衛隊仕様の双眼鏡、天体望遠鏡、顕微鏡。 さらには世界のルーペや小物。

ツァイスの手術用双眼鏡に、 眼科医御用達の眼底観察用ニコン非球面レンズがごっそり揃っていることで有名です。 松島眼鏡店の絵看板というのでしょうか。 望遠鏡を覗く人をモチーフにしたモダンなオブジェが乗っています。 この情景を後世に残すために、写真記録してみました。

今では珍しい松島眼鏡店の絵看板

望遠鏡で星を見る人

明治屋

会場は銀座の先の京橋。 会場のすぐ近くにクラシックな明治屋ビル。 会社の沿革によると、明治屋の創業は明治十八年(1885年)。 京橋に建つ美しい明治屋京橋ビルの竣工は昭和八年(1933年)。 日本の夏八月、希少なレンズや紙ものを中心に、ディープなニコンの話が始まりました。

2007年8月 ニコン研究会

今月のテーマは、非常にマニヤックに、 708 ニッコール 5cm F2 と 707 EL ニッコール 5cm F3.5 と限定したものでした。 ここまでニッチなテーマでも、ものが出てくるのがニコン研究会の底力です。 希少なレンズと、小物、それに時代の紙ものが並びました。

2007年8月 ニコン研究会

708 ニッコール 5cm F2

レンズ製造シリアル番号が、「708」で始まるニッコール 5cm F2 レンズだけを集めてみました。

708 5cm F2レンズ

ニッコール 5cm F2 No. 708464 と 5cm F2 No. 708610

ニッコール 5cm F2 No. 708306

珍しい番号帯のニッコール 5cm F2 No. 420439

ヴィンテージ 707 オールド EL ニッコール 5cm F3.5

レンズ製造シリアル番号が、「707」で始まる EL ニッコールレンズ 5cm F3.5 だけを集めてみました。 いわゆるオールド EL ニッコールの世界です。

オールド ELニッコール 5cm F3.5 No. 70794

オールド ELニッコール 5cm F3.5 No. 70794

オールド EL ニッコールの世界

希少な 707 オールド EL ニッコールが揃いました。 オーナーは異なりますが、2本並べてみると、製造番号が 5番違い。 同じ日に製造されたのでしょうか。

希少な 707 オールド EL ニッコール 5cm F3.5 No. 70794 と No. 70799

707 オールド EL ニッコール 5cm F3.5 と 705 ニッコール

オールド EL ニッコールの写り

デジタルレンジファインダーカメラで実写してみました。 そのまま着けると、開放で 5メートル位でピンが出ます。 なかなか素直な描写性能でした。

707 オールド EL ニッコール 5cm F3.5 と 705 ニッコール 5cm F3.5 は、同じレンズ構成そのまま。 同じレンズをバレルに詰め、フォーカシング機構を付けたのが、705 ニッコール 5cm F3.5 なのです。

デジタルカメラとオールド EL ニッコール

オールド EL ニッコールの素晴らしい描写性能

コレクションテーブル

テーブルには希少な小物が並んでいます。 透明なブロックのようなものは、ニコンI型の外観が刻まれたガラスブロックです。

希少な小物が並ぶコレクションテーブル

2006年ウィーンでのNHS年次総会のギフト(ニコンI型ガラスブロック)

2006年ウィーンでのNHS年次総会より
(c) Photo by Bill Kraus, U.S.A., 2006

写真左からNHS代表のロバート・ロトローニさん、ドイツのウリ・コッホさん、 オランダのハンス・プログマーカスさん。 参加者ギフトの品を説明している様子です。

封印された元箱

また今回、非常に珍しい小物を発掘したとの報告がありました。 ハイエンドなコレクターなら周知のことですが、 小物と紙物はむずかしいものなのです。 S型ニコン当時の、パノラマヘッドとバブル水準器の元箱入りです。 しかも元箱は、グラシン紙のオリジナル包装、 Nippon Kogaku Tokyoシールで封印された出荷当時のまま。 中身が本当に入っているか、レントゲン撮影しないと分かりません。

厳重に封印された未開封の元箱

パノラマヘッドとバブル水準器の元箱(手書き番号封印モデル)

ニコンカメラ用携帯型複写装置マニュアル

ニコンS型用複写装置P型と、たぶん後からネーミングされたのでしょう。 発売当時は、ニコンカメラ用携帯型複写装置となっています。 昭和29年当時は、わざわざニコンS型と限定する必要がないので、 ニコンカメラと表記されています。 ニコンカメラ用携帯型複写装置の説明は、 こちらを参照 してください。

ニコンカメラ用携帯型複写装置マニュアルのオリジナル

この、操作マニュアル、取扱い説明書は、はっきり言って非常にレアな紙ものなのです。 複写装置そのものがニコンI型よりも生産台数が少ないのですから、 その取扱い説明書となるといかに少ないか、想像できるでしょう。

世界初公開!取り扱い説明書の内容

FDマウントのオートニッコール

ちょっとおもしろいものが顔を出していました。 FDマウントのアダプターを装着したオートニッコールですか。 むかしは、キヤノン(クワノン)のボディにはニッコールレンズしかありませんでした。

キヤノン FDマウントのオートニッコール

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