![]() Bill Kraus-san and Mikio Itoh-san
Nikon Kenkyukai Tokyo Meeting BILL KRAUS OCCUPIED NIKON OI PLANT
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Nikon Oi Plant, Tokyo ● ビル・クラウス氏来日 ウィリアム・クラウス。 ニコン・ヒストリカル・ソサエティを、 ロバート・ロトローニ氏とともに立ち上げた、全米を代表する人物です。 ニコン・デジタルアーカイブスとの共同研究のために、米国から急きょ来日しました。 2005年2月25日。 東京はニコン大井製作所。 第1回の セプテンバー・ミーティング に続き、ニコンF研究家の鈴木昭彦氏がアレンジした特設会場には、 ニコン研究会の会員が集結しました。 ニコン・デジタルアーカイブスの伊藤幹生氏が、特別例会の開催を宣言されました。 こんかいの特別例会(共同研究)の目的は、 ニコンカメラが米国で紹介された当時の、資料や文献を検証することでした。 ビル・クラウス氏は、ニコンカメラ創成期の資料収集においては世界的な専門家です。 米国でしか公開・配布されなかった資料ばかりです。 カタログや会社紹介パンフレット、取扱い説明書、当時のカメラ雑誌など、 ビル・クラウス氏が米国より持ち込んだ多数の貴重な資料。 現物が確認され、デジタルアーカイブスの手によって、デジタルデータに保存されました。
![]() ビル・クラウス氏の貴重な資料が公開されます
最初期のニコン・カメラ1枚ものカタログを示す伊藤幹生氏
貴重な資料について伊藤氏の説明を聞く参加者
最初期のニコンカメラ・カタログ (c) Nikon Digital Archives, 2005
次に改版されたニコン・カタログ (c) Nikon Digital Archives, 2005
訂正のある3番目のニコン・カタログ (c) Nikon Digital Archives, 2005
オリジナルカタログを撮影する川合さんとビルさん ● 紙ものコレクション きちとんとファイルに保存されている、ビル・クラウス氏の紙ものコレクション。 ニコン研究会の会員からは、当時の日本の雑誌広告に見るニコンカメラの扱いが紹介されました。 最初のものはカメラの外観写真もなく、予告広告といったところでしょうか。 精密小型カメラというコピーと、 オレンジ色に印刷された古いニコンのロゴが、時代をかんじさせてくれます。 赤い表紙の、日本カメラ臨時増刊の「カメラ年鑑」も、1952年からの貴重な資料です。
![]() ニコンM型のカタログも数種類
質・量ともに一級品のコレクションを見る伊藤氏
雑誌「カメラ」の裏表紙広告にみるニコン その1
雑誌「カメラ」の裏表紙広告にみるニコン その2
赤い表紙の日本カメラ臨時増刊「カメラ年鑑」
ビルさんの小さいDマウント・ニッコールを鑑定する川合さん
● ビル・クラウス氏のコレクションから その当時はなんでもなかった資料でも、50年の年月が経過すると、 輝きを増すのがプラチナペーパーです。 数多くのビル・クラウス氏のコレクションから、 中身の一部をここに掲載してみます。
資料は、米国向けに作成し、実際に米国で使用された会社概要資料です。 戦後の焼け野原に立つ、日本光学大井製作所の写真。日本光学トップの肖像。 ライフ、ニューヨークタイムズなど著名なメディアと、ニコンカメラの関係。 一部のページでは、 日本トラデショナルな”チェリーダンス・ショー”(都をどり)か、 美しい総天然色のカラーで印刷され、貼ってあります。 顕微鏡や天体望遠鏡まで、力強いコンセプトで、 いまみても洗練されたアートディレクションで構成されています。
![]() 米国向け会社概要資料「this is Nippon Kogaku K.K.」
日本光学トップの肖像写真
ライフやニューヨークタイムズなど著名メディアとニコン
研究用から偏光顕微鏡までラインナップ
ニコンS型とアクセサリー
ニッコールレンズと美しい総天然色カラー写真
国立天文台乗鞍観測所のコロナグラフから高級アマチュア向けまで ● ナイスミーティング そろそろ時間も閉会を迎えました。 ビル・クラウス氏がバッグにいつも入れているのが、 ロバート・ロトローニ氏の著書「レンジファインダー・ニコン」。 本のトビラから、裏表紙カバーまで、 世界のニコンファンのサインが書き込まれています。 日本語で書かれたサインもありました。 福岡成忠 氏の筆でした。 今回の参加者も、ビルさんの要請によりサインしました。
![]() ビルさんのサイン帖には著名人がいっぱい
最後に、ビル・クラウス氏から、以下のメッセージを書いていただきました。
The following is Bill Kraus's message for you.
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![]() ビル・クラウス氏と伊藤幹生氏とニコン研究会
こんかいのニコン・デジタルアーカイブスとのコラボレーションは、
有意義にかつ楽しく終わることができました。ありがとうございました。
協力:
Copyright Michio Akiyama, Tokyo Japan 2005, 2022 |