Nikon Digital Archives Super Collaboration
Nikon Kenkyukai Tokyo Meeting Nikon Digital Archives Super Collaboration
● ニコン・デジタルアーカイブスとのコラボレーション ニコン研究会は、 ニコン・デジタルアーカイブス のさらなる充実・拡大のために、会員のコレクションの情報提供など、 協力させていただくことになりました。 デジタルアーカイブスとニコン研究会の最初の会合が、2004年9月17日に、 東京は大井の株式会社ニコン大井製作所で開催されました。 大井ウエストビルには、デジタルアーカイブスからアーキビストの伊藤幹生氏、 株式会社ニコン広報部の曲山健一氏、 開発本部光学設計部の大野康一氏が参加されました。 ニコン研究会からは、 今回のコラボレーションをアレンジしたニコンF研究家の鈴木昭彦氏ほか、 メンバー8名が参加しました。
左から株式会社ニコンの曲山さん、大野さん、そして伊藤さんです
さて、あいさつ代わりに広報部の曲山さんが取り出したのは・・ ● ニコンF6 「昨日、プレス発表したばかりでして」と、白い紙箱から取り出されたのは、 最高級一眼レフカメラ「ニコンF6」でした。 ニコン研究会のメンバーは、突然の目玉アイテムの登場に騒然となりました。 きのう、2004年9月16日に発表されたばかりのフラグシップ機です。 しかも嬉しいことに、登場したのは製品モデルではなく、 マニヤ垂涎の商用試作のカメラとその元箱だったのです。 手書きの元箱の方が価値があると会員から鑑定が出ましたが、さすがF一桁の貫禄です。 剛性感のある堅牢なマグネシウム合金のボデイに、 防滴・防塵を重視した固定式ファインダーは非常に優れたものでした。 頂点を極める一眼レフカメラであることを、 ニコン研究会のメンバー全員が認識できました。
テーブルの上にドンと置かれたニコンF6と試作元箱
気になる試作ボデイ番号は Nikon P930045 ● 創成期のニコン紙ものコレクション さて、デジタルアーカイブスとのコラボレーションの目的である、 会員のコレクションの情報提供が始まりました。 メインタイトルは、「ニコンI型取扱い説明書の検証」。 ニコンI型、ニコンM型、そしてニコンSの取扱い説明書を中心に、 デジタルアーカイブスが所有している収蔵品と会員のコレクションの差異を精査していきました。 テーブルの上には、稀少な紙ものコレクションが並びました。 取扱い説明書の画像は、デジタルカメラで撮影されました。同じような表紙でも、並べて比べると、 微妙な違いがあることがわかります。
貴重な紙ものコレクションが一同に終結しました
ニコン・デジタルアーカイブスの収蔵品です
黄色い表紙はニコンI型取説の比較検討です(会員所蔵)
距離計合致像説明では有名な女性モデルが登場のI型取説(会員所蔵)
なんと取説に掲載されている番号のレンズが登場(会員所蔵) ● 紙ものコレクションの難しさ カメラやレンズそのものに比べて、取説やカタログはなかなか市場に出てきません。 収集は、足と根気と運の世界です。 ただし、いったん集まり出すと、モノの方からやってくることもあります。 縁もたいせつなのです。 ファイルにきれいに収納されているのは、プラチナペーパーです。
会員のファイルには貴重な取説とカタログがぎっしり
カタログにも漂う日本光学の精密感(会員所蔵)
日本語版と英語版では配色が異なります(会員所蔵)
幻のひのまるや版日本光学製品価格表(会員所蔵)
小さくカラフルなレンジファインダーニコンの紙もの(会員所蔵) ● 貴重な情報交換 今回の時間内では、すべてのコレクションのデジタル化ができませんでしたが、 ニコン研究会のコレクションの質の高さを再確認できたと思います。 ニコンI型のオリジナル取説が何冊も集まったのは壮観でした。 ニコン・デジタルアーカイブスのさらなる充実・拡大のために、 今後もニコン研究会会員のコレクションの情報提供など、 協力させていただきたいと思います。 株式会社ニコンの曲山さん、大野さん、そして伊藤さん、 ありがとうございました。
伊藤さんからまとめとお礼のあいさつがありました
協力:
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