Ultra Micro Nikkor 28mm F1.8 Hot Dog

ホットドックとウルトラマイクロニッコール28mm F1.8

ホットドッグを食べよう

ウルトラマイクロニッコール28mm F1.8とホットドッグ。
カメラやレンズの解説には、食べ物はなじまないと言われる。
そのての解説本や雑誌では、レンズやカメラが食べ物と並んで物撮りされることはない。
でもこのサイトは違う。食べればレンズがわかるのだ。

そう、人は食べるために生きている。
古いことわざにある。人はパンのみに生きる。
これは潔い生き方ではないか。
食べるために生きることがわかれば、 健康にたのしく暮らすことが究極であることに気がつく。
パンのみに生きるようじゃダメと説いたのは、西洋思想である。
日本思想はどこまでも寛容だ。

ファストフードの店で、ハンバーガーではなく、ホットドッグを食べよう。
コロッケパンでもよい。かつサンドだったら、うれしいものだ。
食べ物を語ることができれば、文章家として一人前という。
おいしさがみなぎれば巨匠だ。

ウルトラマイクロニッコールが似合うファストフードの店

平面解像は得意なところ

ファストフードに、超スローレンズを置いた。
こういう情況でも、絵になるのが、ウルトラマイクロニッコールのすごいところだ。
レンズ第一面は凹面である。
室内の光線を吸収し、美しいパープルで硬質なコーテングが艶やかに透過する。
鏡胴はゴロリとして重量感がある。

熱いホットドッグにマスタードとケチャップをたっぷりかけてもらい、 ここは思想せずにかぶりつこう。 紙コップでは気分が出ないので、厚手の陶器のカップに苦めのコーヒーを飲む。
泡出つ淹れたてコーヒーの水面を観察する。
観察するためには、ウルトラマイクロニッコールでの撮影を試みたい。
平面解像度は得意なところだ。

Ultra-Micro-NIKKOR 28mm F1.8 Nippon Kogaku Japan。
最初期型の次のモデルだ。鏡胴はストンとずん胴になり、刻印も細かい。
レッドポイント(倍率表示の刻印)はない。コーテングはどこまでも美しい。

振り切れた思考回路

はじめてウルトラマイクロニッコールを手にしたとき、その存在感に私の思考回路は振り切れた。 この魅力的なレンズを知りたいと思った。
この極超高解像度レンズは、どのように生み出されたのか。誰が作ったのか。
日本光学にとって、このレンズの存在はなんだったのか。
なぜ今、現代では歴史に残らないのか。残さないのか。

有名であって無名な、不思議な扱いはどうしてなのか。
いまだ伝説は語り継がれいるが、正確な情報はなぜないのか。
世界各国で珍重される存在ということを、日本光学は知っているのか。
ホットドッグを食べながら、熱いコーヒーを飲むと、 人は食べるために生きなくてはならないのに、思想してしまっている私がいた。

ハンバーガーにもウルトラマイクロニッコール

食べ物とレンズ趣味

ここまで読んだ方は、ホットドッグが食べたくなったでしょう。
カメラファンだったら、ウルトラマイクロニッコールを手にしてみたくなったでしょう。
あまり考えずに食べて、あまり考えずにカメラを持てば、 特殊なレンズも手になじんでくる。

てんぷらそばにでれでれ煮込んだなべやきうどん。
しやし中華に、東京ラーメン。
かつ丼もいいけど親子丼。喫茶店の正調スパゲッチナポリタン。
給食のようなカレーライス。いなり寿司に太巻き寿司運動会仕様。
こはだに赤身、たまごやき。伝統的な江戸前寿司もよい。
ぶ厚いクラブハウスサンドに生ビール。 ベーコン・レタス・トマトのサンドもすてがたい。
くじらの大和煮かんづめテントは夏の空の下。

B級な食べ物は、なぜにうまいのか。
食べ物とレンズ趣味を組み合わせるのも、新しいコンセプトになりそう。
新しいことはふつうのことなのだ。

東京都庁とウルトラマンのツーショット

2016年の追記

本コンテンツは2001年12月当時のものです。
2016年現在、社会状況、カメラ界を取り巻く状況は大きく変化しています。
特に、産業用ニッコールレンズ、工業用ニッコールレンズを取り巻く環境は大きく変化しました。
2001年当時はインターネットで、「ウルトラマイクロニッコール」とキーワードを入れて検索してみても、 何も情報が得られない時代でした。
この世界に関心を持つ方が増えるに連れて、各種情報が得られるようになってきました。
また、2009年の夏には、東京大学駒場博物館で特別展「 小穴純とレンズの世界 」展が開催され、 さらに広く一般に知られるようになりました。
という背景から、本コンテンツには今となっては見当違いな見解も述べられています。
しかしながら、サイト設立直後の雰囲気と状況理解のために、このまま置いておくことにします。

画像ギャラリー

2016年の見直しにあたり、 その後撮りためたウルトラマイクロニッコール28mm F1.8の姿画像を公開します。 森の散歩道にレンズを置いてみました。
レンズ前玉の深いアメジスト色のパープル・コーティングが凛とした姿勢のよいレンズです。

切り株の上にウルトラマイクロニッコール28mm F1.8

社の古い木の縁台にレンズを置く

森の声を聞くウルトラマイクロニッコール

レンズの中に映るアメジスト色の小宇宙

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