![]() Mikron, Mikron and Mikron, Super Vintage Binoculars
Nikon Kenkyukai Tokyo Meeting TOCHIGI UV 105mm Mikron and Mikron Vintage Binoculars
![]() ![]() ニコン研究会 2006年7月 ● UVニッコール 105mm F4.5 カメラ店で一般に購入可能な枠組みの中で、 特殊用途ニッコールとして最も有名なのがこのレンズ。 すでにカタログ落ちしてしばらく経ちますが、人気はいまだ最右翼をキープ。 自然科学写真愛好家には必須のレンズであり、 たまに海外から「日本でまだ買えるのか」と問合せを受けるときが多々あります。
![]() UVニッコール 105mm F4.5の貴重な元箱フルセット
![]() UVニッコール 105mm F4.5の豪華なセットアイテム
![]() 産業用トチギ UV 105mm F4.5のシンプルな元箱 産業用として、まったく同じスペックで復活したのが、 栃木ニコン製の紫外線撮影用レンズ UV 105mm F4.5。 産業用トチギ UV 105mm F4.5を愛用している会員が元箱入りの現物を持ち込みましたので、 一般に市販されていた UVニッコール 105mm F4.5と比べてみました。
![]() トチギとニッコールの刻印の違い
![]() 勢揃いした UVニッコール 105mm F4.5 なお、産業用トチギ UV 105mm F4.5の気になる価格のことですが、 60万円とのことです(2006年時点の価格)。 栃木ニコンのHPからカタログをダウンロードできます。 産業用としては破格の価格でありますが、一般のアマチュア写真家が持つとなると、 なかなか元気な価格であると思います。が、新品で購入できるのは魅力的です。
![]() 極稀少ウルトラ・アクロマチック・タクマー 85mm F4.5 セット UVニッコール 105mm F4.5よりもさらに希少なレンズとなるとこれ。 一緒に登場しました。石英と蛍石で出来ているレンズ。 あきらかに特殊用途で、気配の異なる専用フィルター全 4種付きのフルセット。 警察御用達の旭光学が誇る製品。 レンズより専用フィルターの方が高価という話もありますがよくわかりません。 ● 大正時代・戦前・戦後ミクロン物語 かわいい小さな双眼鏡が、テーブルを占領しました。ご存知、ミクロンです。 ミクロンの歴史は古く、最初のモデルが販売されたのが大正10年(1921年)。 戦前のモデルは、艶のあるラッカーで黒塗装されています。 戦後のモデルは、 真鍮のカバーにクロームめっきが美しく重量感のある超小型双眼鏡となっています。 その後、軽量化が図られ、アルミ製のカバーとなりました。 テーブルの上を占領したヴィンテージ・ミクロンほか稀少な超小型双眼鏡をごらんください。
![]() 勢揃いした稀少なミクロン各型
珍しい化粧ケース入りのミクロン型単眼鏡 ● よみがえるミクロン いわゆるミクロン型の、 超小型高性能ポロプリズム双眼鏡は、昭和49年(1974年)まで販売されていました。 その後店頭から長く姿を消していましたが、 1990年頃から当時流行っていたパソコン通信などのネットワ−クで、 古いミクロンの再評価と、さらに再生産を希望する声が高まりました。 まさかと思っていたら、突然、平成9年(1997年)10月10日に製造販売が復活したのです。 新しいミクロンは、コーティングなどに最新技術が取り入れられ、 伝説のソストケース(ソフトケースを誤印刷したもの)付きで登場しました。 大正時代の製品が現在でも製造され販売されていることは、驚愕すべき事実であります。 工業製品の枠組みと限定した場合に、 こういった製品がほかにあるかは分かりませんが、まさにギネスブックものなのです。
![]() 稀少な戦前型ミクロンの数々
戦前の黒ラッカー・ミクロンがこれほど揃うとは
ニコン 7X50 トロピカルモデル スケール入り ● そのほかのコレクション 昭和8年にアグファカラー用に製造されたライツ製天然色フィルター。 白黒フィルムで、特殊なフィルター操作によってカラー写真を得るシステムです。 原理については、中村一夫さんの「ライカの歴史」をご覧ください。 書籍では見ることができますが、なかなか現物を見る機会もないのでテーブルに並びました。 金箔押しライツロゴの、美しい赤いケースにも注目です。
![]() 美しいライツ製天然色フィルターのフルセット(1933年)
天然色フィルターはヘクトール 73mm F1.9とズマール 50mm F2用
天然色フィルターの原理を説明する先生のような会員
日本光学と精機光学の雑誌広告
ニッコールレンズの雑誌広告
アサヒカメラ 1938年冬と 1939年夏の特別号 ● Fマウント・ツアイス・プラナー たまたま会員が持ってきていたFマウントの ZFプラナー 50mm F1.4と ZFプラナー 85mm F1.4。 そこに、会員がたまたま持ってきていたカール・ツアイスのプラナー 100周年記念 50mm F1.2と カール・ツアイスプラナー 85mm F1.2の 60周年リミテッドエディションがご対面。 どちらも重量感のあるフルボデイな高速レンズです。
![]() ZFプラナーとカール・ツアイスプラナーレンズ群
Copyright Michio Akiyama, Tokyo Japan 2006, 2022 |