July 2004, Nikon Kenkyukai

Super collection of the Nikkor 13.5cm F4 and F3.5

July 17, 2004
Nikon Kenkyukai Tokyo Meeting
Nikkor S 13.5cm Special

東京八丁堀は七月の夏(銀座近く)

S型ニコン用望遠レンズ 13.5cm F4 & F3.5 特集

この日のテーマは、S型ニコン用の望遠レンズである 13.5cm F4およびF3.5の特集でした。 都内は夏の冷房のきいた会議室に、会員が重たいレンズを何本も持ち寄りました。 ごく初期のクローム仕上げの美しいレンズから、 黒鏡胴のレンズまで勢揃いです。

同じレンズを何本も一同に集めて、はじめて見えてくることがあります。 レンズ特集の狙いはここにあるわけです。 製造番号がNo. 6114 のレンズに注目してください。 番号の初めの 611は捨て番ですから、極めて初期の、つまり4番目に作られたレンズなのです。 現在世界で確認されている13.5cm F4レンズで、最も若い番号のレンズがここにあります。 すごいものが存在しているものです。

フルメタルなクロームニッコール13.5cmレンズ軍団

このメタルキャップは珍しい。銀色に輝く鏡胴は日本光学ズラリ

ビッグ・レンズフードはフルスクラッチな旋盤加工品

メートル表記の珍しいニッコール13.5センチレンズ

全世界で確認されている最も若番の製造番号4番!の13.5cm F4

陸軍九六式小航空写真機とTVニッコール35mm F0.9

今回のミーティングでは、大戦中のレアアイテムも鑑賞できました。 陸軍九六式小航空写真機の専用オリジナルフィルターです。 赤色フィルターですから、赤外線写真用でしょう。 s.k.「96」A-67の刻印があり、旧陸軍マーク入りの国防色帆布ケースが付いています。 「96」は、陸軍96式小航空写真機の 96です。製造番号も 96が捨て番になっています。

さらにレアアイテムも拍車がかかり、幻か幻想のTVニッコール35mm F0.9も登場しました。 つめたいコーヒーを飲んで、ニコンものの奥深さを再確認したミーテングでありました。

日本光学 s.k.96 A-67赤外フィルター(科学朝日昭和18年光波兵器特集)

エーロ・ニッコール用 s.k.96 A-67フィルターの横顔(留め金が風景)

TVニッコール35mm F0.9 スーパー・レコーディングレンズ

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