大仏さんに、会いたくなつた。
Nikon Kenkyukai Tokyo Meeting Field Workshop Itabashi and Optics Itabashi Historical Museum Tokyo Daibutsu ● 秋の遠足 ニコン研究会 11月例会はフィールドワークショップ。 東京は晩秋、秋の遠足。 板橋区立郷土資料館で開催中の特別展「板橋と光学」を見学。 さらに東京大仏まで足を延ばします。 ラストは赤羽の名店「まるます家」で反省会となりました。
都営地下鉄三田線 西高島平駅
目的地に到着
板橋区立郷土資料館
乱入するニコン研究会会員
板橋にゆかりのカメラがデザインされた展覧会のポスター ● 特別展「板橋と光学」 秋の遠足のいちばんの目的は、板橋区立郷土資料館で開催されている特別展「板橋と光学」の見学です。 「国産35mm一眼レフ誕生の地・板橋」とサブタイトルがついた特別展。 日本原産カメラに詳しい方であれば、「日本のドレスデン」は東京の板橋区と言うでしょう。 さらに「日本のウエッツラー」は志村となります。
特別展「板橋と光学」
展示物がマニアック
トプコンとシムコ
トプコールレンズ
シムラーレンズ
シムラー 50mm F0.7 左の戦前型シムラー 50mm F0.7 の説明プレートには レンズ NR. 4 と書かれていますが、 レンズ実物の鏡胴には Nr. 6 の刻印が読み取れました。 説明プレートのレンズシリアル番号は誤りであって正しくは、レンズ Nr. 6 ですので注意してください。 幻のシムラー 50mm F0.7 。戦前型と新しい戦後型の実物が展示されていたのは驚きでした。 現物が現存していることを初めて知りました。 まさに伝説の博物館級。じっさい博物館展示品です。
カンコー・2600 450mm F5.6 日本の光学産業が「板橋」という地でいかに育っていったか。 コンパクトでありながら良質の展示でした。 ● 資料価値の高い図録 特別展の図録は非常に立派なものです。 このボリュームの精密資料が 1300円ですから、板橋区で製作したとしても原価より安いのではないでしょうか。 元カメラレビュー・クラシックカメラ専科編集長の萩谷剛氏ら、斯界の専門家が本文の執筆を担当しています。 また、この図録を求めなくとも、会場で入手できる特別展の小型ポスターの裏には、 萩谷剛氏による「戦前から戦後へ 板橋区の光学工場を俯瞰する」と題する読み物が掲載されており、 一読の価値あるものといえます。
特別展の図録はどうどうの 157ページ
貴重な写真資料が満載の図録 図録を1か所だけ訂正しておきましょう。 展示されていた戦前型シムラー 50mm F0.7 の鏡胴には Nr. 6 の刻印が読み取れましたが、 目の前の説明プレートや図録には NR. 4 と印刷されていました。 係の方には申し入れてきましたが、この場でもお知らせしておきましょう。 NR. 4 → Nr. 6 に訂正してください。 これは非常に重要なことであって、もし本物のシリアル番号 4番のレンズが出現したときに、 混乱の元となります。 ● 東京大仏 秋景色のオープンエアのテラス席。特別展の見学を終えてコーヒーブレイクとなりました。 会員の奥さんが手作りしたアップルパイをおいしくいただいてから、そのまま徒歩で東京大仏に向かいました。
秋景色の下熱いコーヒーでお茶会
秋空の下にたたずむ東京大仏 奈良、鎌倉、そして三番目に数えられたのが東京大仏。 東京は板橋・乗蓮寺。大仏さんの顔色はとてもよく、じつに健康的なのです。 体によいことをしてるのでしょうか。 高さ 13メートル。数値としての 13メートルよりも巨大にみえます。
参拝客でにぎわう晩秋の乗蓮寺
ニコン研究会大仏愛好会 ● まるます家 赤羽駅に移動。反省会の会場は「鯉とうなぎのまるます家 総本店」。 二階のお座敷に上がりました。生ビールのジョッキからガツンとスタート。 名物のジャン酎のボトルが何本も並ぶころには、しっかりと反省できました。
まずは生ビール
鯉のあらい
なまずのから揚げ
鯉のうま煮
どじょうとじ
すっぽん鍋
うな丼(キモ吸付) 750円 ● 2024年のあとがき 2010年11月に開催した例会のレポートです。 2024年 8月。14年ぶりに記事を全面的に改訂しました。 特別展の展示の様子や、反省会のメニュー画像を新たに追加しました。 すべての画像は、撮影原板から再度切り出し直し、画像品質を高めてあります。
Copyright Michio Akiyama, Tokyo Japan 2010, 2024 |