![]() 東京大学教養学部(東京・駒場)
Nikon Kenkyukai Tokyo Meeting Dr. Zyun Koana's Special Exhibition KOMABA MUSEUM The University of Tokyo ● 特別展 小穴純とレンズの世界 ニコン研究会9月例会は、 東大駒場博物館(正式には、 東京大学大学院 総合文化研究科・教養学部 駒場博物館と言う長い名前) で開催されていた「特別展 小穴純とレンズの世界」で、 勉強会を行ないました。 同展の会期は、2009年7月18日(土)から9月23日(水)でした。 ちょうど学校の長い夏休みが入り、 科学好きな少年少女に配慮した日程設定だったのかもしれません。
![]() 駒場の夏
![]() タテカンを運ぶ学生
![]() 東京六大学野球
![]() 旧第一高等学校本館
![]() 東京大学大学院 総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 小穴先生の特別展覧会となると、 幾何光学マニヤ、超マイクロ写真研究家、 ウルトラマイクロニッコール愛好家必見となるのは言うまでもありません。 ニコ研会員は、まず史上最大級の展覧会を見学しました。
![]() 駒場博物館前 そうは言っても、団体でぞろぞろ見て歩くのは、 博物館にも失礼です。レンズにダメージを与えるかもしれません。 だいいち、みっともない。 ということで、見学は好きな時間からどうぞ、そのあとの、 研究ゼミは時間を決めて、 大学構内のファカルティで昼間からよく冷えた白ワインかビールでも飲んで、 ゆるくカメラ談義をしようという、ゆるゆるの企画でした。 ● 研究ゼミ 博物館の見学を終えると、ややお昼を過ぎています。 おなかもすいてきました。 第二部の研究ゼミの開催となりました。 会場は、東京大学のファカルティハウス内の「ルヴェソンヴェール駒場」です。 昼下がり、駒場の森で、つめたいワインにビールでも飲みながら、 カジュアルフレンチにカメラ談義となりました。 これがニコン研究会の研究ゼミのスタイルなのです。
![]() ゼミの会場に向かう
![]() 大学構内にレストランがある
![]() ルヴェソンヴェール駒場
![]() メインダイニング
![]() クラシックな雰囲気
![]() たのしい昼食会のはじまり ● ランチをたのしむ 予約席。14名でテーブルがセッティングされていました。 メインがサーブされる前には、そこは研究ゼミですから、ペーパーが配られます。 古い写真工業誌(1952年6月創刊号)に掲載された、 「レンズ計算嬢」とタイトルされた小穴純先生の小文。 これから電子頭脳(真空管式電子計算機)の登場によりレンズ計算が行なわれるだろうとの、 可能性が示唆されている興味深い内容なのです。 まだ、レンズ計算を対数表を駆使して人間の手で計算していた時代の話題です。
![]() 食事の前にペーパーレビュー(小穴純先生の小文)
![]() 英国産の香り高い生ビール
![]() パンの横にはやはり投影レンズを置きたい
![]() 季節のサラダ
![]() よく冷えたビール
![]() シーフード
![]() カジュアルなランチコース ● マイクロフォーサーズの可能性 ランチを食べながらのカメラ談義。 テーブルの上には、レンズがゴロゴロ、ニコンS2のサンプル刻印機などが並んでいます。
![]() オリンパス E-P1 とニコンS2のサンプル刻印機
![]() 旋盤で切削したウルトラマイクロニッコール 28mm F1.8 のおしり 小穴純先生といえば、ウルトラマイクロニッコールです。 マイクロフォーサーズ機だと、 ウルトラマイクロニッコール 28mm F1.8 が順方向にマウント可能なのです。 従来の常識では、 短焦点の UMN 28mm F1.8 はバックフォーカスが短いために、 市販の一眼レフカメラでは順方向にマウントできず、 合焦させるためにはレンズをリバースしてマウントする必要がありました。 しかし、ミラーのない、 バックフォーカスの短いマイクロフォーサーズ機の登場により、 従来不可能だった順方向にマウントしての合焦が可能となったのです。
![]() 世界が待っていたこの使い方(UMN 28mm F1.8 順方向装着)
![]() ニコン万能投影機のレンズもこの通り
![]() カメラ談義のあとのコーヒー ● 駒場の一日 さて、充実の内容の例会が終わりました。 駒場キャンパス。九月。すこしばかり秋の気配です。 時計台のある一号館前で記念写真。 カメラのシャッターを押したのは、東京大学OBのニコン研究会会員です。 ゆるい企画の、ゆるゆるの一日でした。
![]() 東京大学駒場一号館前 ● 2023年のあとがき この記事のオリジナルは、2009年 9月に公開しました。 月例会のレポートという性質上、手を加えずに長くそのままとなっていました。 2023年 6月。14年の時を経て記事を全面改訂しました。 当初は採用しなかった当時の撮影画像を見直すと、 雰囲気と情緒が詰まっていることに気が付きました。 小さく切り取っていたレストランの画像にも風情を見出し、記事を再構成しました。 すべて撮影原板から再度画像を切り出し直し、画像品質を高めてあります。
Copyright Michio Akiyama, Tokyo Japan 2009, 2023 |