![]() 特別展「小穴純とレンズの世界」ポスター
Nikon Kenkyukai Tokyo Meeting The 40th Anniversary of Apollo 11 Show and Tell Micro Four Thirds Camera Dr. Zyun Koana Special Exhibition ● 歌舞伎座さよなら公演 2009年7月。東京・銀座。ニコン研究会の会場に向かいました。 会場は歌舞伎座のすぐ隣です。 歌舞伎座でニコン談義しているようなものです。
![]() 七月大歌舞伎 明治時代から続く歌舞伎座の長い歴史の中で、 リアルタイムに建て替え工事前夜に遭遇することは、めったにないことだと思います。 そのままベタに「歌舞伎座さよなら公演」の檄文。 七月大歌舞伎のタイトル。 最終興行までのカウントダウンが表示された正面玄関。 時代の写真記録として、撮影原板から何枚か拾ってみました。
![]() カウントダウン
![]() 鳳凰丸の飾り金物
![]() 正面玄関鬼瓦
![]() 歌舞伎座さよなら公演 ● アポロ11号月面着陸40周年記念特別講演 さて、ニコン研究会 2009年 7月例会のレポートに入りましょう。 ちょうど 40年前の1969年7月20日。 米国のアポロ11号が人類初の月面着陸に成功した日です。 スミソニアン博物館では、40周年を記念し、 ウェブサイト「40th Anniversary of Apollo 11」をオープンしました。 ニコン研究会は、月面着陸 40周年を記念し、 日本国内ではここだけの特別講演会を独自に開催しました。 講師は1969年のアポロ11号の打上げをケープ・ケネディから現地取材し、 テレビ朝日の衛星中継で解説者として活躍された我らが小秋元龍プロです。
![]() 小秋元龍プロのアルバムから貴重な取材写真と歴史が見える アポロ宇宙船の打上げ実況は、 プレス関係者でもロケットランチャーからかなり離れた場所で見守ったとのこと。 しかしながら、打上げの瞬間は空気が重たく圧縮された波動となって、 地吹雪とも爆発とも表現できない、 この世のものとは思えない大音響と光の壮大なシーンだったそうです。 小秋元龍プロは、現地で写真取材も敢行されています。 使用機材は、ニコンSPにニコンS3。長いレンズは135ミリ。 1969年当時ですから、 モータードライブに長焦点望遠レンズをセットしたニコンFが独壇場だった時代。 内外のプレス関係者は全員ニコンFだったそうです。 ケープケネディでは、アポロを取り巻く人々を取材されています。 そのとき、小秋元龍プロのニコンSPは軽快なシャッターと、 小回りのきくカメラオペレーションで、 ドキュメンタリーを完璧にフィルムに焼き付けたのでした。
![]() NASAは世界のプレス関係者にたいして積極的に情報提供を行なったという
![]() NASAが正式にリリースしたプレス写真の裏 ● 私の秘蔵コレクション 講演会に続き、 アポロ11号月面着陸40周年記念特別企画の第ニ弾は「私の秘蔵コレクション」です。 ようするに、今お気に入りのもの、ちょっと変わったコレクションというものを持ち寄ってみました。 米国の幼稚園でよく見る「ショー・アンド・テル」という授業スタイルのニコン研究会版です。
![]() ニコンこしひかり
![]() 栃木ニコンが正式にリリースしたお米(こしひかり)
![]() こしひかりの取説 やはりお米はニコン製にかぎりますね。こしひかりです。 さて、コレクションテーブルの上には、ニコンアイテムやレンズ、それにカメラが並び始めました。
![]() Fマウントクロック
![]() 初期型 5センチ F2の元箱入りオリジナル
![]() ニッコールFブラック
![]() このSニッコール 5センチ F2は珍しい
![]() レンズは大変に美しいコンディション
![]() 赤い丸工刻印
![]() 非常に珍しい赤い丸工刻印付きのSニッコール 5センチ F2
![]() いつも貴重な現物収集で盛り上がるニコン研究会 ● マイクロフォーサーズで遊ぶ パナソニックに続きオリンパスから、 マイクロフォーサーズシステム規格を採用したレンズ交換式デジタルカメラが発売となりました。 ミラーが無い、バックフォーカスが短いという特性を活かして、 従来ではマウントできなかったレンズが使えるようになったという大きな革命を起こしたことは、 ご承知の通りです。 今回は発売されたばかりのオリンパス E-P1と、 ライカマウントの古い引き伸しレンズをいくつか集めてみました。 かなり年代ものが混ざっていますが、そこは見ないことにしてください。
![]() オリンパス最初のマイクロフォーサーズカメラ E-P1
![]() オールド引き伸しレンズ
![]() オリンパスにはヘルメス 5.5cm F3.5が似合う ● 特別展「小穴純とレンズの世界」 2009年7月17日に開催された内覧会の内容と、 東大駒場18号館ホールでの東京大学大学院 岡本拓司先生による 講演会「小穴純とレンズの世界」の様子がレポートされました。 この特別展は、小穴先生のファン、幾何光学マニヤ、超マイクロ写真研究家、 ウルトラマイクロニッコール愛好家必見の史上最大級の展覧会です。 丁寧に収集された小穴先生の研究成果と、圧倒される研究用レンズ群、 テストチャート、実験ノート等、見るもの満載です。
特別展「小穴純とレンズの世界」
![]() 特別展「小穴純とレンズの世界」
![]() 特別展「小穴純とレンズの世界」
![]() 東京大学駒場博物館
![]() ニコン非球面倒像レンズ
![]() 堅牢な木箱と大きな曲面の美しい非球面レンズ ● 三原橋で夕涼み さて七月の例会も終わり、ちょっと冷たいものでも飲んでいこうとなりました。 歌舞伎座から歩いて三原橋に出ました。三原橋といえば三共カメラ三原橋店。 日本原産カメラとレンズが充実しています。老舗の有名店。 三共カメラ三原橋店の上。居酒屋「傳八(でんぱち)」に入りました。 ここは牛タンといわし料理の店なのですが、撮影した画像は揚げ物ばかり。 カメラ談義も後半戦が続くことになりました。
![]() Tatsutaage
![]() Karaage
![]() 茄子
![]() 生 ● 2023年のあとがき この記事のオリジナルは、2009年7月に公開しました。 月例会のレポートという性質上、誤記訂正以外は手を加えずに長くそのままとなっていました。 2023年5月。14年ぶりに記事を全面的に改訂しました。 当時にしてみれば見慣れた日常の風景でしたが、10数年が経過すると時代の記録となりました。 歌舞伎座さよなら公演があった記憶を画像で再構成しました。 例会のあとに三原橋で飲んだことも。 すでに再開発でこのあたりの風景は激変しました。 つめたい生ビールの絵を置いてみました。 すべての画像は、撮影原板から再度画像を切り出し直し、画像品質を高めてあります。
Copyright Michio Akiyama, Tokyo Japan 2009, 2023 |