September 2008, Nikon Kenkyukai

Ginza Night

September 20, 2008
Nikon Kenkyukai Tokyo Meeting
Hermes 5.5cm F3.5
Old EL Nikkor
Nikon F2 and F2 Titan
Autumn in Ginza

九月の銀座

銀座も九月で秋の空です。 服部時計店の修復工事も終わりに近づいています。 ニコン研究会 9月ミーティングは銀座で開催されました。

数寄屋橋

服部時計店

銀座四丁目

三原橋

歌舞伎座ビル

歌舞伎座

ニコン研究会の会場は歌舞伎座のすぐ隣。 歌舞伎座の前を通ると、撮影機材を下ろすカメラクルーに遭遇。 ブリンプ(消音ケース)入りのニコン。機種はなんでしょうか。

勘亭流垂れ幕

演目絵看板

歌舞伎座前に撮影機材

ブリンプ入りニコン

文明堂の窓

九月のニコン研究会

2008年9月 東京ミーティング

テーブルの上に並ぶヴィンテージレンズとニコンコレクション

新旧 EL ニッコール

配布された各種資料

初期のエル・ニッコール

写真の引き伸し用のエル・ニッコールを特集してみました。 日本光学が最初にリリースした引き伸し用レンズがヘルメス 5.5cm F3.5。 精機光学のセイキ引伸器用に用意したもので、 当時の広告には「日本光学が特別設計製作の最高級引伸専用レンズ」 と説明されています。 その後 EL ニッコール 5cm F3.5が登場するのは戦後です。

初期のエル・ニッコール

EL ニッコール 5cm F3.5。 昭和23年(1948年)のカメラ雑誌の広告には、 「撮影用コーテッド・ニッコール鏡玉を特別設計の鏡筒に収めた便利な 引伸専用レンズでニコン判及びライカ判引伸機のすべてに使用可能です。」 と説明されています

日本光学ヘルメスとオールド EL ニッコール

珍しい戦前の日本光学製ヘルメス引伸しレンズ

各種表示のエル・ニッコール

EL ニッコール 210mm F5.6

EL ニッコール ターレット

EL ニッコールを装着した 640 ニコンF

古いニコンFには EL ニッコールが似合う

ニコンF2とチタンカメラ

ニコンF2のチタンカメラが何台か集まりました。 いわゆるノーネームチタンとネーム。 ご承知の通り、ニコンのチタンカメラの起源は、 探検家である植村直己氏による 1978年の北極点単独行の成功にあります。 全行程の記録のために、彼が携行したのがニコンF2ウエムラスペシアル。 シチズンモデルとは大幅に仕様の異なる伝説のスパルタンモデルであり、 外装カバー類は、その軽量性と鋼鉄よりも強い金属特性から、 金属チタンが使われています。

最初期型のニコンF2

モーター付きのニコンF2チタンカメラ

ニッコール-S 5センチ F2 がチタンカメラにピタリとフィット

使い込まれた家庭用のニコンF2チタンネームカメラと白いF2

ボデイの正面に Titanと斜体で刻印されているのが、 1979年に一般向けに限定市販されたF2Tネーム。 ニコンF2チタンボデイで、今でも人気は衰えません。 ひんやりさらりとした感触の縮緬塗装の黒いボデイは、 精悍な顔をしており頼もしい。 ニコンF2最初期型と、 ニコンF2の最後期型の位置付けといえるF2チタンボデイを並べてみました。

銀座の夜

さてミーティングも終わり。まだ夏の気配が残る九月の銀座。 夜ともなればビアホール。ライオンビヤホールの前には人だかり。 冷たいものでかるく一杯となりました。

銀座のナイトシーン

銀座ライオン

ここではやはり生ビール

銀座の夜

2023年のあとがき

この記事は、2008年9月に公開したものです。 月例会のレポートですから報告したらそれきり。 記事の特性上、公開いらい本格的な改版アップデートはありませんでした。 しかしながら、ニコン研究会HPが時代の記憶装置となったいま、 後世に残すべく情報を見直し整理してみると、 捨ててしまった画像の中に、今はない写真撮影作法と街の景色が残っていました。

2023年3月。15年の時を経て記事を全面的に作り直しました。 画像の品質を高めるためオリジナル原板から再度切り出し直しました。 さらに当日に撮影したなんでもない風景を大幅に追加しました。 無音撮影が可能な高性能ミラーレス一眼機のミの字も生まれていない時代です。 舞台撮影では、一眼レフカメラはハードな消音ケース(ブリンプ)に収めて、 迷惑騒音でしかない盛大なシャッター音を軽減したものです。 歌舞伎座は建て替え前のフラットな姿。歌舞伎座ビルなんてのも近くにありました。

Return to the top page of Nikon Kenkyukai


Copyright Michio Akiyama, Tokyo Japan 2008, 2023