Zoom-Nikkor ED 1200-1700mm F5.6-F8 P IF
Nikon Kenkyukai Tokyo Meeting Very Huge Lens Zoom-Nikkor ED 1200-1700mm Special ● 初夏のニコ研 初夏六月。東京は梅雨の合間のお天気。ニコン研究会。 こんな日は、ニコン史上最大の超巨大ズームレンズを鑑賞したい気分です。
初夏の東京
ちょっと梅雨時
6月のニコン研究会 ● 龍さんのプレスコーナー 小秋元龍プロによる、プレスコーナーです。 小秋元さんは、数々の海外特派員経験と、 ニコンカメラを創成期からリアルタイムで使いこなしてきた現役のジャーナリストです。 きょうは、プレスカードのいくつかを見せていただきました。 これでもほんの一部。 セキュリティーの面から、一枚一枚の詳細は掲載できませんが、 ベトナム戦争、アポロ11打上げ、エンタープライズ取材、ロシア情勢、 各種NASAのミッションにスペースシャトル打上げ、などなど、 世界的な事件と事実を追ってきた男の足跡とライセンスを見ることができました。
龍さんのプレスコーナー
小秋元龍プロの歴代のプレス証の一部 ● オールドヴィンテージコレクション 今月のオールドヴィンテージコレクション。ニッコール 5センチ F2 の、珍しい連番レンズ。 ニコンSマウントレンズとライカスクリューマウントレンズが、連番になっているもの。 重たい光学兵器は昭和20年1月製造の側視望遠鏡。木箱入り。 ニコン Fマウントのキーウ一眼レフはニッコール 5センチ F2レンズ付き。
ニッコール 5cm F2 No. 806133 と No. 806134
4 センチ側視望遠鏡 1945年製
四糎側視望遠鏡 昭和二十年製
昭和20年 1月 日本光学工業株式会社
ウクライナ製のカメラにニッコールレンズ ● ニコ研グッズ ニコン研究会のオリジナルグッズを紹介しましょう。 ニコン研究会オリジナル iPodとニコン研究会会員バッジです。 ニコ研 iPodは、iPodナノの鏡面仕上げのバックに、レーザー刻印が入っています。 小さい刻印ですが、Nikon Kenkyukai Tokyoのロゴとなっています。
iPodと小さい桐箱
純銀製のニコン研究会会員バッジ ニコン研究会の会員バッジは、純銀製の重みのあるスターリングシルバーバッジです。 小さい桐箱に収まっています。 ニコン研究会の会員として 3年以上活動した会員に配布されました。 純金モデル、プラチナモデル、ダイアモンドモデルも考えられていますが、 コストが高くなりそうです。
ニコン研究会オリジナル iPod ● 超巨大ズームニッコール ED 1200-1700mm F5.6-F8 P IF ニコンが受注生産とはいえ、実際に販売された最大のFマウント・ニッコールレンズが、 この、超巨大ズームレンズ Zoom-Nikkor ED 1200-1700mm F5.6-F8 P IF なのです。 カタログや雑誌に掲載された写真などでは見たことがあるのですが、 ニコンショーでもカメラショーでも実物が展示されているのを見たことがありません。 もちろん、カメラ店のショーウインドーに並べられているのを見ることは困難でしょう。
箱もデカい
二人で運ぶのが前提 会員のコレクションである、きわめて初期の巨大ズームレンズが例会の会場に運び込まれました。 金属製の専用収納箱(CT-1217)もデカい。レンズそのものも、とてつもなくデカい。 重さもハンパではない。16キロもあります。 搭載させる三脚も、重量級レンズに耐えられるものに限られます。 フランスのジッツオ製大型三脚の上に、超巨大レンズが鎮座しました。
箱からレンズを慎重に取り出す
慎重にジッツオ三脚にセット ● 超巨大ズームレンズの美 めったに見ることのない貴重なレンズ。詳細を観察してみました。
1200〜1700 ミリ・ズーム
取っ手付きレンズ
頑丈な台座
最短撮影距離 10メートル
100メートルから無限遠まで ● 超巨大ズームレンズの鑑賞 見てくれは巨大で重量級。 しかしながら操作系の動きはなめらかで繊細。 「気は優しくて力持ち」の王道を行く稀有なレンズとなります。
デカい前玉
重量 16キロ
マッチョなレンズ
レンズ界のラスボス
Zoom-Nikkor ED 1200-1700mm F5.6-F8 P IF ● 超巨大ズームレンズで撮る レンズが巨大なので、小さいカメラがちょこんと装着されているようですが、 マウントしているのはデジタル一眼レフニコンD3。
ニコン D3 が小さく見えます ニコンD3のファインダーには、非常に鮮鋭な映像が確認できました。 実写性能はすさまじいものがあり、デジタル一眼レフとの相性も最高です。 13群18枚構成のゴージャスなズームレンズ。EDガラスレンズは3枚使われています。 フィルターは、52mmサイズをドロップイン。 最短撮影距離は10メートル。 ズームレバーの滑らかな操作性、ピントリングの軽くすべるような精密感は、 さすがの受注生産豪華レンズなのです。
撮影者から見た眺め
ファインダーの画像は明るい
なにかと話題となるレンズ
ピントもズームも非常にスムーズ 1994年に登場したこのレンズは、600万円という当時でも弩級の価格。 そのほとんどは、新聞社や通信社のプレス機材として受注し納入されたそうです。 ● 巨大レンズを囲んでレンズ談義 1本のレンズに人が集まります。 誰もが、そのズームレバーを操作したくなります。 スムーズなピントリングを合わせて、ファインダーを覗きたくなります。 存在そのものがすごい迫力です。 巨大レンズを囲んでのレンズ談義は、なかなか終わりませんでした。
圧倒する存在感はそこにあるだけで話題の中心となる
Copyright Michio Akiyama, Tokyo Japan 2008, 2023 |