Dr. Zyun Koana Special Exhibition, The University of Tokyo

小穴純レンズコレクション

これが初公開となった、小穴純先生のレンズコレクションだ。
このコーナーは、会場に入って、すぐの正面にあった。
工業用ニッコールレンズ研究家の秋山満夫は、 このコーナーの前でひっくり返りそうになった。
初めて見る聞いたこともない希少レンズが、ゴロゴロしているのである。

素晴らしい小穴純レンズコレクション

ショーケースの中は、貴重・希少レンズがいっぱい。
きわめて珍しい、試作品レベルのレンズが、 これほどまとまっているコレクションは非常に貴重な文化財と言えるだろう。
会場を訪れるたびに、私はこのコーナーの前に張り付いていた。
レンズ群の前の小さいラベルには、「小穴純の所有していたレンズの一部」と説明されている。 一部ということは、まだほかにも珍しいレンズがあるのだろうか。

展示物の画像の上で左クリックすると、大きいサイズの画像を表示できます。
光学研究者の方やスーパーマニヤの方々のために、 細部を確認したり、レンズの刻印を読む場合には、 どうぞ拡大してご覧ください。

顕微鏡対物レンズから大判写真機用レンズまで
奥にニッコール13.5cm F4 No. 61187がある

D=80 F=400 No. 5 と刻印があるレンズは天体望遠鏡用かもしれない

Nippon-Kogakuとシンプルな刻印があるレンズは実験装置用か
No. 1、No. 3、No. 6、No. 7が展示されていた

あやしい大口径レンズは聞いたこともないNikkor-O 50mm F1.0
No. 192302とNo. 192303の連番だ

Nikkor-O 50mm F1.0の下のOrtho-Nikkor 18cm F4.5が気になる

Ortho-Nikkor 18cm F4.5をアップで見てみる
ドイツ式表記のNr. 18012は戦前のプロトタイプだろう

大型のバレルレンズはAero Nikkor 50cm F4.8 No. 50023
航空写真偵察用の光学兵器 昭和7年(1932年)

Apo-Nikkor 15cm F9 No. 1782, Apo-Nikkor 30cm F9 No. 3104
FUJINON-M 7.7cm F8 7755など試作クラスがズラリ

Micro-NIKKOR 7cm F5 No. 7507、Micro-NIKKOR 7cm F5 No. 8160
戦前のドイツ式表記のNikkor 21cm F4.5 Nr. 21050

Ultra-Micro-NIKKOR 28mm F1.8h No. 281846
後期のh線用ではあるが鏡胴は最初期型の先細タイプ

FUJINON SUPER MICRO 26mm F1.4 No. 330003
こういった希少ものがポンと置いてあるところがすごい

EL-Nikkorのコレクションは60年代から80年代ものまでと幅広い

R (Reproduction)-NIKKOR C 6.3cm F4 No. 423002
国宝級の希少レンズ(EL Nikkor 63mm F3.5の前身かもしれない)

1950年代にブームとなった8ミリシネカメラ用のDマウントレンズも

ニッコールのルーツであるアニターの発展型レンズ
コンパー付きNikkor 12cm F4.5 No. 3193

歴史的名品揃いのレンズコレクション

小穴純先生のレンズコレクションのすごいところは、 大学・研究機関でしか入手し得ない試作品、 プロトタイプの少量生産モデルが多数含まれることだ。
また、戦前からのご活躍、 昭和17年(1942年)から陸軍航空技術研究所で幾何光学の講義を行なっていたというバックグラウンドから、 通常では手に入らない航空写真偵察用の長焦点レンズをコレクションに見ることができる。
さらに古くは、1910年代のRMSマウントのマクロレンズであるベリーオールド・プラナー3.5cm F4.5など、 歴史的名品も。
フジノン・スーパー・マイクロ26mm F1.4などは、写真でさえも存在を知ることがなかったが、 いきなり現物が置かれていると驚くほかない。

極めて希少なRMSマウントのベリーオールド・プラナー3.5cm F4.5
左は1930年代初頭のもの 右は1909-10年にかけて製造された1本

今回の展示で存在が明らかになったフジノン・スーパー・マイクロ26mm F1.4
FUJINON SUPER MICRO 26mm F1.4 No. 330003

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