Uli-san's Pure Collection from Beautiful Germany Vol. 1

Gallery and Collection, Super Nikon Fans Social Clubb

Micro Nikkor 7cm F5 and Black Nikon F with Unusual AS-1 Finder
Photo: Copyright (c) 2003, Uli Koch, Germany, All Rights Reserved.

ウリさんとニコンFの豪華本

ドイツのウリ・コッホさんは、ニコンカメラの研究では斯界で3本の指に入るビックネームだ。
彼は2003年の初夏に、オーストリアからニコンFの豪華な研究書を出版した。
三部作から構成された世界最大のエンサイクロペディアだ。
詳しくはここを見ていただきたい。 http://www.nikon-f.de
彼はまた、インダストリアル・ニッコールレンズや特殊用途ニッコールレンズについても、 たいへん造詣が深い。

ウリさんは日本でのニコン、とくにニコンFに関する情報も集めている。 日本で出版されたムック本なども新しいものを入手しており、 このページには何て説明が書いてあるかと聞かれた。
彼は日本語が読めないので、英語に直して送ったものだ。
ドイツ人は義理と人情に生きている。
お礼の気持ちかもしれないが彼からは、国内で入手し得ない貴重な資料を提供していただいた。 ウルトラマイクロニッコールがフォトキナでデビューした当時の、 日本光学が用意したプレス資料などはたいへん珍しい。 ニコン本社でさえもとっくのむかしに捨ててしまったものばかりだ。
このサイトで紹介しているデータも、こういった情報からバックグラウンドを確認し、 技術データの裏付けを取っている。

あるとき、私のサイトでウリさんのコレクションを紹介させてもらえないかとお願いした。
しばらくして、 「業務用のストロボシステムで、いくつかの写真を撮った。かんたんな説明テキストも送る。」 と返事があり、航空便でCD-ROMがドイツから届いた。
CD-ROMにはたくさんの写真画像ファイルが詰まっていたが、 すこしばかり紹介させていただくことにした。
日本語版もつけ加えるけど、原文も読んでみてほしい。

Uli-san and his "Nikon F Book"

Mr. Uli Koch, Uli-san lives in Germany.
He has written very many articles on historic Nikon equipment for the quarterly Journal of the "Nikon Historical Society (NHS)".
He has been a serious collector of early Nippon Koagku equipment for the past 20 years.
He is famous because the Nikkor J camera was excavated.
Also, he is a big name for the Nikon collector in Japan and the world.
The super otaku people also know him very well of course.
Because, he published the great book. The title of the book is "Nikon F Book".
His nearly 30 years experience and love of the Nikon F, flamed a passion which has culminated in the production of this Nikon F trilogy!!!
Please visit his web site. http://www.nikon-f.de

Here we go!

自己紹介

みなさん、こんにちは。ドイツのウリ・コッホです。
写真を撮るという趣味は、とてもすばらしい趣味だと思います。
忙しい日々を送るスーパービジネスマンも、仕事から離れたひととき愛用の写真機を持てば、 きっとハードワークなつかれも吹き飛ぶでしょう。
また、新鮮な感動がよみがえり、クリエイティブな活力もわいてくるものです。

私は1972年に、あのニコンFを手に入れました。
私の写真趣味、写真生活がスタートしたのです。
数年間、このニコンFと何本かのニッコールレンズを使ってみて、 その細部のメカニズムの精緻さにはまいってしまいました。 エンスージアストとか、マニヤの世界にはまりました。
ニコンFシステムは私の心をすっかりうばってしまったのです。
それから本格的にニコンのコレクションを始めました。
もうかれこれ20年以上経ちますか。
すっかり今では、ニコンコレクターと呼ばれるようになりました。

ドイツのカメラマニヤの多くは、ニコンFをはじめとする日本光学の歴史に興味があります。
ただ当時は、まだ知られていない部分がたくさんあったのです。
長いリサーチを経て、ニコンFシステムに関する本を私は執筆しました。
たくさんのニコンファンの協力がありました。 ドイツのニコンファンはもちろん、 世界に散らばる各国のニコンの好きなフレンドからも協力をいただきました。
どうか私の本を手にしてみてください。2003年5月に出版されます。
この歴史的カメラのために、私はすべての情熱をこの本につぎ込みました。
ありがとうございました。

About Uli Koch

Taking pictures is a great hobby that fulfil different needs to the daily work. One can be very creative with his camera. Like this I started my hobby with a Nikon F in 1972.
Over the years the enthusiasm for the mechanical details of the camera (and the sound) and the lenses were grown. The hole Nikon F system was fascinating me.
Since more than 20 years I'm a Nikon collector.
People like me were asking about the German Nikkor story, a nearly not known part of the Nippon Kogaku history.
With a long-termed research contacting most people of the former German distributor, I wrote a book about the Nikon F system which will be released in May 2003.

マイクロニッコール7センチ

日本光学のマイクロニッコール・ファミリーの1つであるこのレンズは、 1960年代初頭から約10年間製造された。
ある時代を見てみると、 あの伝説的名レンズであるS型ニコン用マイクロニッコール5cm F3.5、 定番のニコンF用マイクロニッコールオート55mm F3.5、 そして純粋の工業用レンズであるマイクロニッコール150mm F5.6と共に市場に出ていたのだ。

マイクロニッコール7cm F5は、4群5枚のレンズ構成。
イメージエリアは32mm x 45mm。そして重量は180gだ。
解像度は、125本/mmを達成する超高解像度レンズである。
絞り目盛りはないが、絞りレンジはF5からF22になっている。

Micro Nikkor 7cm

Manufactured in early 1960's up to mid/late 1960's this lens was one of the Micro-NIKKOR family of Nippon Kogaku.
It was offered together with the 5cm f 3.5 Micro-NIKKOR for the Nikon rangefinder cameras, the 55mm f / 3.5 Micro-NIKKOR Auto for the Nikon F models and a 150mm f / 5.6 Micro-NIKKOR for an image area of 64mm to 95,5mm.



This 7cm Micro-NIKKOR has 5 elements in 4 groups, an image area of 32mm x 45mm and a weight of 180g.
The resolution is given with 125 lines/mm.
It does not have an aperture scale, but the aperture range goes form f/5 to f/22.

Photo: Copyright (c) 2003, Uli Koch, Germany, All Rights Reserved.

オルソニッコール25センチ

堅い木目の美しいニス塗りの木箱のうらに、日の丸が隠れている。
それはレンズ本体の保護用のフェルト布であるが、 四角に切って貼ればいいものを、 終戦から平和産業に移行し日の丸さえも否定された時代背景で、 しっかりと記号を刷り込んだ日本光学の職人の意地を見た。 初代のオルソニッコール25cm F5.6だ。

このレンズは極限まで歪を排除し、非常に大きな拡大倍率を必要とする世界のために、 とくべつに設計されたものである。
設計原図を10倍の倍率で、数平方メートルのサイズにきわめて精密に拡大投影できる。
したがってこの特性を生かして、 オルソニッコールは造船用の鋼板罫書装置にマウントされ使われた。

1960年代初期のレンズは、Ortho-NIKKORと鏡胴に刻印されている。
後期にはFax-Ortho-NIKKORと刻印されるようになった。
このレンズは、4群6枚の構成であり、イメージエリアは2メートル×2メートルと巨大だ。
レンズの重量は900g。木箱に入って美しいレンズである。

Ortho Nikkor 25cm

This lens was specially designed for high fidelity reproduction of drawings requiring large magnification.
It permits projection of images of flat pattern materials at 10 times magnification onto an area covering several square meters.
Therefore, this lens was mainly used in marking-off of steal plates for shipbuilding.
The first lenses in the early 1960's were engraved Ortho-NIKKOR, later the same lenses had the designation engraved Fax-Ortho-NIKKOR.
This lens has 6 elements in 4 groups, an image area of 2000mm x 2000mm and a weight of 900g.

Ortho Nikkor 25cm F5.6 and Hard Wooden Box
Photo: Copyright (c) 2003, Uli Koch, Germany, All Rights Reserved.

ニコン万能投影機用プロジェクションレンズ

ゴージャスな木の箱に、クロームめっきの美しい対物レンズが収納されている。
布袋に入ったシリカゲルがチャームポイントだ。
レンズの収納のために、配置図が小さい写真で貼ってある。
万能投影機用の10倍、20倍、50倍それに100倍のレンズセットだが、 100倍の対物レンズだけない。 おそらく万能投影機に装着したまま、今となっては破棄されてしまったのだろう。
しかし機械は壊されても、レンズは残る。

ニコンの万能投影機用は、いまでもそうとう古い機械が現役で使われている。
大きいスライドガラスのような試料台に、ネジとか歯車とか試料を置き、 光源で照射して丸い大型のすりガラスのスクリーンに拡大投影する。
精密部品を扱う工場とか、メーカーの品質管理部門などによく置いてある。

このレンズはいつごろのものだろうか。
おそらく、万能投影機1型ではないかと思う。黒塗装のリングがあるからだ。
対物レンズやリングに刻印されている Nippon Kogaku のロゴは簡易型だ。
発売は昭和23年。1948年の話だ。
機械は壊されても、レンズは残る。シリカゲルも残る。
ドイツ人はものをたいせつにするのだ。

Profile Projector lenses

The wooden box contains normally 4 lenses with 10x, 20x, 50x and 100x magnification.
The 100x is missing here. These lenses were designed for use with a profile projector, an inordinately large microscope with a huge flat screen for viewing.
Those projectors are used during industrial processes for inspection and precise measurement of small parts and section of larger parts.
With lower magnification light comes from the side onto the inspected part.
With magnification of 50x and 100x light is coming coaxial via the lens through a little window and a pellicle mirror onto the inspected item.

Profile Projector Lenses
Photo: Copyright (c) 2003, Uli Koch, Germany, All Rights Reserved.

The lenses in the wooden box are very early lenses, because they have an unusual Nippon Kogaku logo. Perhaps this logo was engraved in late 1940's or early 1950's.


Nippon Kogaku Logo
Photo: Copyright (c) 2003, Uli Koch, Germany, All Rights Reserved.

ウリさんからのメッセージ

ニコンのカメラやレンズ、それにアクセサリーなどのコレクションは楽しいものですが、 それにも増してコレクションを通じて世界中のコレクターとのフレンドシップが、 これまたすばらしいのです。 みな同じことに興味を持っていますので、年代や性別、国境を越えて盛り上がることができるのです。

ニコンの古いレンジファインダー機や一眼レフで写真を撮ることもすてきですが、 日本光学の時代から製造されているインダストリアル・ニッコールレンズについて、 その性能や歴史的背景を知ることは、じつに魅力的な趣味となります。
ドイツ人はニコンが好きなのです。

Message from Uli-san

Collecting cameras, lenses and accessories (of Nikon) is a pleasure but also and more and more friendship with many collectors all over the world.
For that technical items unite people because they all have the same interests.
It is fascinating to see for what purposes Nippon Kogaku / Nikon manufactured lenses, not only for taking pictures for Rangefinder or SLR cameras: the Industrial NIKKOR lenses!

Photo: Copyright (c) 2003, Uli Koch, Germany, All Rights Reserved.

Special Thanks Mr. Uli Koch

-------------------------
Photo images and text : Uli Koch, Germany

2016年の追記

このコンテンツのオリジナルは2003年3月に公開したものです。
2016年の見直しにあたり、画像をすこしばかりシャープになるように、 再び原版から切り出して加工し直しました。

Back to RED BOOK NIKKOR


Copyright Akiyama Michio, Tokyo Japan 2003, 2016