The Tokyo Grand Meeting

カクテルパーティー

プレゼンテーションの全プログラムも終わり、 大きく盛り上がったクイズグランプリで、会場の雰囲気もテンションも最高潮に達しました。 お腹もすいてきました。喉も乾いてきました。 お好きなものをおいしく食べ、おおいに飲み、 それぞれのコレクションテーブル、趣味の世界のブースを巡りながら、 自由に歓談しまくるというコンセプトのカクテルパーティーが始まりました。

高級ビール

料理長特選豪華なお料理

豪華な盛り合わせ

この時間が楽しい

豪華なオードブル

顕微鏡の夕べ

今回のニコン研究会東京グランドミーテングのサブタイトルの1つが「顕微鏡の夕べ」となっています。 博物学の歴史にお詳しい方は、おや?と思われたかもしれません。

時代は19世紀の話です。 大英帝国は産業革命が引き金となり経済の発展が成熟に達したヴィクトリア朝の時代。 キャッスルに紳士淑女が集まり、美食と美酒をたのしみながら顕微鏡を覗くという「顕微鏡の夕べ」。 いま想像すると異形の摩訶不思議な情況のような気配がありますが、 荒俣宏さんの著書によりますと、博物学は当時の王族、貴族、大富豪の嗜みだった時代があります。

現代でこの「顕微鏡の夕べ」が再現できないか。 そんなコンセプトで実験的に実現したのが今回の企画となりました。
ニコン研究会の会員には顕微鏡に詳しい会員(プロの研究者レベル)が昨今では不在の状況が続いています。 そこで、東京は四谷に本拠地を置く「顕微鏡の会」(代表:カールツァイス田中亨氏)に協力を仰いだところ、 全面的にご協力いただける運びとなり、本格的機材の搬入を含めてウルトラ・ディープな展開となりました。

平成最後の時代に蘇った「顕微鏡の夕べ」

顕微鏡を眺めながらお酒を飲む愉悦

完璧にメンテ調整された顕微鏡と超高品質のプレパラート

ニコン対物レンズコレクション(すべて40倍)

隣接する鉱物マクロクラスタのブース

鉱物の撮影に適したニコンベローズPB-4

こんなのがポンと置いてありました

恐るべし鉱物マクロクラスタ

パーティーの人々

パーティーに突入すると、 そこは著名なプロ写真家と写真業界の皆様に斯界のマニヤの方々、さらにはプロの研究者、 そしてニコンの現役技術者の方々が一同に集まったわけですから、それはもう、 予想を超えるウルトラディープな 「人とモノが縦横無尽に駆け巡るダイナミックな展開」となりました。

鉱物マクロクラスタでは商談中

本格顕微鏡談義

プレパラート標本が実はすごい

SNIKON選抜メンバーによるニコンFM軍団の動的展示

少しづつバリエーションの異なるFMが7台にFE2が3台

8 x 10 大判カメラによる山岳写真の大型ポジを鑑賞

ヴィンテージ単眼鏡を鑑定する関係者の方

人とモノが縦横無尽に駆け巡るダイナミックな展開

顕微鏡の世界

プロの研究者が超絶本格的にメンテ・調整・チューニングした研究用光学顕微鏡のお姿を見ていただきましょう。 画像は顕微鏡の会の会員の方が、ELニッコール50mm F2.8を使って精密に撮影したものです。
画像上をクリックすると大きいサイズで表示されますが、あまり見ないようにお願いします。 デジタル空気感染します。

ニコン研究用万能顕微鏡アポフォト

1973年版のニコン顕微鏡総合カタログの写真でしか見たことがない歴史的名機の実物が登場しました。 世界で初めてのズーム式のケーラー照明が内蔵されていて、対物レンズの開口数とハンドルの数字を 合わせるだけで、低倍率から高倍率まで完全なケーラー照明ができるといいます。 CF PlanAPO構成。 対物レンズレボルバの上部には黒いマルが4〜5個並んでいるような干渉位相差装置 (このオプションだけでニコンFボディ2台分の価格)がセットされています。

フィルム式の写真撮影装置がトップに乗っていますが、 手巻きではなく電気モータードライブ式で専用電源セットも揃いの完品です。 それにしても状態は各部ピカピカ、ステージ、ズームケーラー、 照明光路切り替えなどの可動部分も新品のようにスムーズなコンクールコンディション。 かんじんの見え味は、お詳しい専門家によりますと「干渉色が美しくPlanAPOらしい緻密な像でした」とのこと。

当時の価格は弩級です。フルセットにあたるセットEの価格は 5,580,500円。 昭和48年(1973年)12月15日付の価格です。当時の価格で約560万円とはなんとも横綱級。 現在の貨幣価値だと2,000万円はかるく超えるでしょう。

ニコン生物顕微鏡 SFR-Ke

この道のプロの研究者がガッチガチにメンテ・調整してチューニングした研究用顕微鏡は美しい。 上の画像をクリックすると大きいサイズで表示しますが、対物レンズセットの精密な美しさをご確認ください。 光学機械様式美の極致がここにあります。このマシンは当時でも、最高級生物顕微鏡として君臨していました。 1960年代から1970年代初頭のニコン顕微鏡の黒塗装の美しさは特筆ものです。 まさか漆は輪島塗ではないと思いますが。

ニコン携帯顕微鏡 H型

パーティーは終わらない

ほんとに見どころがたくさんありすぎて、そしてお話をしたい本物の方々がいらっしゃって、 時間がいくらあっても足りません。 4〜5日かけてじくり見たりお話を聞いたりしないと全貌が理解できない質とボリュームなのです。 パーティーは終わりそうにありません。 大人が本気で遊んでいる姿が観測できました。

見どころがたくさんありすぎて

日本カメラの佐々木秀人編集長と田中長徳さん

触って試せるヴィンテージ・コレクションの数々

写真家鼎談中の田中長徳さんと小林幹幸さん

よく見ると重要文化財級のコレクションがさらりと置いてある

プロの科学映画製作者との35ミリ映画撮影機談義

この景色をおつまみにリザーブのハイボールでなごむ

佐々木編集長にご説明する鈴木昭彦会員

大人が本気で遊んでいる姿をこどもに見せようじゃないか

メディカルニッコールの感電体験コーナーは人気がありました

パーティーは終わらない

祭りの終り

昼から始まった東京グランドミーティング。 昼から、夕刻から、そして夜となり、それでもお祭りは終わりません。 首都圏より遠くから参加された方もあり、夜9時に閉会となりました。 しかしながら、1階のロビーフロアではそこらここらに人の輪ができ、いっこうに終わりません。 すこしづつお開きしていただき、さらなる二次会、三次会に突入された方々もいらっしゃったようです。

新宿は夜。
またいつかの再会を期待して、冬十二月の夜空に緑色の信号がひっそり涼しい。

参加者のみなさま

人でいっぱいになったお祭り終了後のロビー

TOKYO BUSINESS HOTEL

お祭りの終わった夜

新宿伊勢丹本店

さよなら新宿

お知らせ

マクロ☆スタイルさんが当日の様子を早々とレポートしてくださいました。
マクロ☆スタイル「スーパーマニヤの集い 顕微鏡の夕べ」

謝辞

以下のみなさま各位には特別のご高配を賜りまことにありがとうございました。

株式会社ニコン、株式会社ニコンビジョン
顕微鏡の会、SNIKONグループ、鉱物&マクロレンズの会
著名写真家のみなさま
東京ビジネスホテル

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