Nikon Mirrorless Camera Z 7

ニコンFXフォーマットミラーレスカメラ Z 7

あなたは「 Z 7 」を何と呼びますか

フィルム式一眼レフカメラの時代。 いわゆる一桁機。 ニコンF、F2、F3、F4、F5、そしてF6が世に出ました。 さて数字は何と呼ぶか。 F2だけは、「エフに」と呼ぶ方とは遭遇したことはなく、みな「エフつー」と呼んでいたものです。 さてF3はどうか。自分も含め私のまわりには「エフさん」と呼ぶ方ばかり。

メーカーであるニコンは、明確に数字は英語読みを貫いていました。 しかしながら、どうも「エフふぉー」、「エフふぁいぶ」、「エフしっくす」とはいかにも言いにくいしなじまない。 あのライカでさえ、「エムさん」、「エムよん」、「エムご」、「エムろく」と呼び聞いて育ちました。 言語学とか発声学の領域かどうか定かではありませんが、 F(エフ)とM(エム)、この発音をした後の唇の筋肉の無駄のない動きのためには日本語の方が呼びやすいのでしょうか。

さて、こんどは、アルファベットをずうっと飛ばしていきなり最終のZ(ゼット)です。 「 Z 7 」を一般世間では何と呼ぶのでしょうか。

調査してみました

ニコン研究会では、SNS上でアンケートを取り、どんな呼び方をするか調査してみました。 手法はツイッターの投票機能を使ってデータを採集しました。 調査期間は、2018年8月23日から8月30日までの1週間。 304票の回答を得ました。

ニコンFXフォーマットミラーレスカメラ Zシリーズの正式国内発表が2018年8月23日。 ここで初めてカメラの名称も正式に発表となりましたが、 新型カメラの発表を待っていた方々、あるいは興味を持たれた方々が非常に多く、 たった1週間で300票を超える回答が得られました。 全体像を推測するに十分なデータサンプルが集まりましたので、ほぼ世間の実情・実態を表してると思います。

こうなりました

回答数の多い順から並べてみました。

    53%     ゼットせぶん
    21%     ゼットなな
    19%     ズィーせぶん
    07%     ズィーなな

まず全体の74パーセントの方が、Zを日本語読みの「ゼット」と呼ぶことがわかりました。 数字部分は英語読みの「セブン」、合わせて「ゼットせぶん」と呼ぶ方が全体の53パーセント。 意識高くすべて日本語で「ゼットなな」と呼ぶ方が全体の21パーセントとなりました。

Zを英語読み(注)で「ズィー」と呼ぶ方は全体の26パーセント。 これは意外と多いという感じがしました。 そうはいっても、「ズィーせぶん」はなじみますが「ズィーなな」となるとやや力が入っているなと感じます。

注:
この記事を掲載後11分後に大英帝国の Mr. Chris Brogue-san から、 「We British pronounce Z 'Zed'」との訂正のご指摘が入りました。 ちゃんとした紙の辞書で確認してみたら、米音で[zi':]、英音では[ze'd]となっていました。 ここに「ズィー」は英語読みではなく米語読みと訂正させていただきます。

実際の生データ

インプレッション数は4,718ですので、多くの方に見ていただいた(画面に表示された)ようです。 新製品発表直後の調査にもかかわらず、約300人の方々が調査に協力してくださいました。 なお、ツイッターにアクセスできる人たちの範囲内でのデータとなりますので、 年齢層などそのあたりはお含みおきください。 逆に言えば、仕事に趣味に一番力が入っている層の声を聞けたと思っています。

データを公開します

「2018年ニコン研究会調べ」のように、 出典さえ明記していただければ、本データを使用することは可能です。 まだ誰もどこでも収集していないデータです。どうぞ幅広くお使いください。

2018年9月
ニコン研究会

さらに続く「 Z 」な話

本記事をアップした翌日は早朝に、ニコン研究会の小秋元龍会長からコメントが届きましたので、 ご紹介したいと思います。

ニコン研究会HPの「 ニコン研究会とは 」欄で示すとおり、 小秋元龍氏はプロのプレスであり、航空ジャーナリストでもあります。
ベトナム戦争はじめ海外戦闘地域での過酷な取材経験、ロサンゼルス支局長を務めたキャリア等々、 様々な実体験から見た現場の雰囲気をお伝えするものです。
海外でのオリンピック取材。記事を電話送稿していた時代の話です。 電話で選手名を伝えるには苦労したそうです。


ニコンは社内的には「ゼット・セブン」などと表現するようですね。
実は「Z」は略称的には厄介なアルファベットです。

航空関係者や軍人は「Z 7」を略称的に発音する場合は「ズールー・セブン」と言うでしょう。 ICAO(国際民間航空機関)や米軍などは略称コードでは「Z」を「ズールー」と言います。 別のフォネティック・コード(phonetic code)では「ゼブラ」です。 ズールーは南アフリカの民族名です。 航空関係では、時刻の最後に「Z」を付して「ゼブラ・タイム」とか 「ズールー・タイム」と言えば、それはグリニッチ標準時間を意味します。 「1153Z」と書いてあったら、グリニッチ標準時間の午前11時53分を意味します。

通話では「イレブン・フィフティースリー・ズールー」と言います。 ズールーの代わりに「ゼブラ」とも言います。 ニコン Z 7 を通ぶって「ニコン・ズールー・セブン」などと言ったら混乱しかねません。 フォネティック・コード(phonetic code)には業界によってそれぞれ異なる方式があり、 通話上の誤用を避けるためそれぞれ別の様式を採用しています。 憶えるだけで大変。われわれ業界はほぼ米軍、ICAO方式ですが、 全員がこれを暗記しているとは思いません。

記事を電話送稿する場合、 送る側も受ける側も共通の特定の方式を理解していなければ誤報の原因になりかねません。 「Z」は別の言い方では「Zurich」とも言います。 これもドイツ語では「チューリッヒ」ですが、アメリカ人は「ズーリック」といいます。

アメリカ人の言い方では「Z 7」は「ナイコン・ズィー・セヴン」でしょう。 よく電話口でアルファベットを言う場合、 「ABCのA」「EFGのG」などと怒鳴っているのは駆け出しの記者です。 玄人の記者はちゃんと 「アサヒのア、シンブンのシ」などという日本語のイロハの言い方を暗記していますが、 アルファベットになると「OPQRのP」などと怒鳴っています。 海外でオリンピックを取材する場合、電話で選手名を送るのには苦労しました。

話のついでにもう少し。
ニコン研究会で何回か取り上げた ことがありますが、 ベトナム戦争最高の写真家、ラリー・バロウズ(Larry Burrows)の傑作 「ヤンキー・パパ13号に乗って」(One Ride with Yankee Papa 13)は、 1965年3月の「ライフ」を飾った大作です。
ヤンキー・パパというのは、米軍用語で「Y」を「Yankee」、 「P」を「Papa」と発音する方式をタイトルにしたもので、 部隊標識「YP13」というヘリコプターに同乗したバロウズが、 凄惨な血みどろのヘリ作戦を機外と機内の銃手の両方を1枚の絵に収める新方式で撮影した最高傑作です。

作戦は敵地の真っ只中に着陸して重傷者を救出するという壮絶なものです。 バロウズは機関銃の支柱に広角レンズをつけたニコンFを取り付け、リモートで機内から撮影しました。 機内の兵員が地上からの銃撃で負傷し、 さらに、収容した海兵隊員が血みどろのまま機内に横たわっているヘリ作戦の一断面を誌面に紹介して 大センセーションを巻きおこしました。 この作戦の4か月後、ぼくもベトナムに飛ばされましたが、とうとうバロウズには会えませんでした。

「Z論考」を読むうちについ筆が滑りました。

小秋元 龍

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